ゼロカーボンパークの調査で行き会った旅館の話です。温泉排湯でヒートポンプ給湯を行っていると聞いて、見学をお願いしたところ、快く受けてもらいました。社長と館内を歩くと自ら考え工夫し自作した設備が至る所にあり、冬は氷点下20度にもなる地域で、温泉熱をはじめ使えるエネルギーはとことん利用しようとしている姿勢が見られました。
私のエコ・小活動でも温泉熱利用には積極的で、高温温泉で給湯補給水を予熱するのに使うのを薦めています。そして、排湯をヒートポンプで利用することにも挑戦していますが、排湯槽を作るのに費用がかかり、排湯用の熱交換器に良いものがなく、水熱源ヒートポンプに適当な機器がなく、投資効果が得られないので実現に至っていません。
ヒートポンプ空調がこれだけ進み、排湯熱源がありながら給湯が化石燃料のボイラーに頼らざるを得ないのが悩みの種になっています。この施設では身近にある機材を使い、自作して安価にヒートポンプ給湯を実現していました。
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