【日本旅館協会】観光まちづくりと金融問題議論 大分県由布市で懇談会


4項目の「行動宣言」を採択

 日本旅館協会は5日、大分県由布市の湯布院公民館で「宿泊業界における観光と金融に関する全国懇談会」を開いた。観光庁、中小企業庁、金融庁と金融機関のトップらが登壇。観光まちづくりや宿泊業界の金融問題をテーマに講演とパネルディスカッションを行った。

 菅義偉前首相がビデオメッセージを寄せたのに続き、秡川直也・観光庁長官、山下隆一・中小企業庁長官、伊藤豊・金融庁監督局長が講演。人気漫画「テルマエ・ロマエ」の作者ヤマザキマリ氏が「ローマと日本の温泉文化」をテーマに講演した。

 秡川長官はビジットジャパンキャンペーンが始まった2003年から現在までのインバウンドの動きを解説。2019年比で毎月約10%の伸びを示している現状を踏まえて「このまま推移すると2030年に(政府目標の)6000万人に到達するが、オーバーツーリズムに続く新たな課題も出てくるだろう。皆さまと知恵を出してうまく対処し、次の世界に向かっていきたい」と述べた。

 「まちづくりと観光振興」「宿泊施設の経営安定化・災害からの復興に際しての地域金融機関との連携」をテーマに二つの分科会を行い、講演した秡川長官、金融機関のトップらがディスカッション。「旅館ならではの魅力を高める」「官民一体で金融問題に取り組む」など4項目の「行動宣言」を採択した。


4項目の「行動宣言」を採択

 
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