ファンが多い伝統の味
幕末にわが国最初の国際貿易港として開港され、早くから外国文化に接し、石造りの教会群や和洋折衷の住宅など異国情緒豊かな街並みが残る函館市。
1879(明治12)年に西洋料理店を開き、カレーや洋食を提供してきた五島軒が、その伝統の味を多くの人に味わってもらおうと、1987年に缶入りのカレーを商品化。道産のジャガイモと玉ネギ、牛肉など厳選した材料を手間ひまかけてじっくり煮込み、芳醇でコクの深いレストランの味を缶詰にして提供している。古くからのファンが多く、贈答用や土産品としても人気だ。
函館山麓にある本店には、レストランと宴会場のほか、船山馨氏の小説「蘆火野」の記念室が設けられており、全国からも食事や見学に訪れる観光客が多い。
販売価格は、イギリス風、インド風、フランス風カレー400グラム缶が各1080円(税込み)、メモリアルリッチ鴨カレー400グラム缶が2700円(同)などで、4月から1人前入りの190グラム缶も新発売。レトルトパックの各種カレーも多数出している。
同社の直営店をはじめ、道内外のデパート、土産品店などで販売しているほか、宅配便などでも対応する。問い合わせや注文は同社の電話0138(49)8866へ。