【データ】第15回 国内宿泊旅行ニーズ調査


 じゃらんリサーチセンターは9月30日、第15回 国内宿泊旅行ニーズ調査の結果を発表した。

株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の観光に関する調査・研究、地域振興機関『じゃらんリサーチセンター』(センター長:沢登 次彦)は、国内宿泊旅行マーケット全体の活性化への貢献を目的に、旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取して広く公開する「国内宿泊旅行ニーズ調査」(旧称「新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響」調査)を2020年3月より継続して実施しており、調査内容とともに最新の結果をご報告致します。

■9月時点の調査データの概要
国内宿泊旅行に意欲のある人は64.1%で横ばい

○潜在層を含めた旅行意欲のある人は64.1%で、前回調査から1.4ポイントの減少。
○2022年9月時点で今後の国内宿泊旅行について「予定をしており、気を付けながら行く」、「予定をしており、気にせず行く」の合計は前回調査から3.7ポイント減少して28.7%。

秋の旅行について、「旅行に行く予定である」人は19.5%
「まだ予定はないが、旅行に行きたい」人は18.8%で、38.3%が旅行に前向き

○この秋の国内宿泊旅行について、「旅行に行く予定である」または「まだ予定はないが旅行に行きたい」と回答した人の割合は全体の38.3%だった。

秋の旅行の行き先は遠方が48.0%で、前回調査における夏の43.6%から4.4ポイント増加
○この秋の国内宿泊旅行の行き先は遠方(隣接している都道府県よりも遠く)が48.0%、近隣(隣接都道府県以内)が39.7%であった。
○前回調査時点で夏の旅行先(お盆の時期を除く)では遠方が43.6%で、近隣が42.7%であった。

≪解説≫旅行者のマインドはWithコロナにシフト。旅行希望者は減少せずに一定を推移 夏よりも遠方への旅行に意欲
国内宿泊旅行について意欲を持つ人は2022年3月の調査以降6割以上を安定して維持しています。今後旅行の予定があると回答した人については2022年7月から3.7ポイント減少して28.7%となりました。ただし、この減少は全体的な意欲が低下したのではなく、7月・8月の夏季休暇が終了してファミリー層の旅行が減少するなど季節的な影響や、国内旅行から海外旅行に予定を変更した人の影響もあるものと考えられます。
なお、昨年9月の旅行意欲と比較すると、旅行予定があると回答した割合は約1.8倍に増加しています。
今秋の国内宿泊旅行については38.3%が意欲的です。前回調査時点での夏(お盆の時期を除く)の旅行先の意向と比較して、遠方(隣接している都道府県よりも遠く)の占める割合が4.4ポイント上昇するなど、旅行エリアの広がりが見られます。
今回の調査実施時期は9月2日から4日にかけてでしたが、新型コロナウイルス感染者数のピークが過ぎ感染者の全数把握の見直しの方針や、海外旅行から帰国時のPCR検査がワクチン3回以上接種で不要になる予定であることがアナウンスされていました。今年3月以降の旅行意欲や旅行予定者は一定の水準を維持しており、また遠方への旅行意欲も増加しています。昨年までの自粛ムードとは異なり、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を意識しつつ、レジャーも含めた日常生活を再開する「Withコロナ」の旅行マインドが調査データに表れているものと考えられます。

JRC研究スタッフ
五十嵐大悟

■調査概要
調査目的:旅行者の旅行意欲や行動予定を定期的に聴取し、地域および宿泊施設を主とした具体的施策に役立て、旅行マーケットの拡大に貢献する。
調査対象者:マクロミル会員モニター全国の20歳~79歳 1,652人
性別および年代(20・30代/40・50代/60・70代)による均等割付を実施
調査時期:第15回:2022年9月2日(金)~2022年9月4日(日)


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