【データ】「出張ビジネスマンのホテル利用実態」調査、リピート理由は「宿泊料金の納得感」 


 全国で独立系ホテルのキャッシュバックポイントカード運営を手掛けるAカードホテルシステム(東京都千代田区)はこのほど、同社が運営する「Aカードホテルネットワーク」の会員に「出張ビジネスマンのホテル利用実態」に関するアンケートを実施した。

 回答者の中心は30~50代の男性会社員で、出張に伴う年間平均宿泊数は、1~9泊(26%)がトップ、10~19泊(19%)が2位、20~29泊(13%)が3位。100~149泊という人も7%あり、年間平均宿泊数は41泊だった。

 宿泊利用金額の平均金額は、東京、大阪で1泊9千円から1万円程度、地方都市で1泊8千円程度の予算に対し、実際の宿泊金額は6900円程度だった。実費精算と定額制の比率の推移を見ると2009年は実費精算が36%、定額制が53%、その他が11%。2018年になると実費精算が55%、定額制が40%、その他が5%に。定額制方式の比率が徐々に減少し、実費精算方式の比率が上昇しているのが分かる。

 宿泊予約の方法は「インターネット」が67%、「電話」が21%。Aカード加盟ホテルの売上金額ベースによる各販売経路の比率は、「OTAの予約サイト」が46・9%、「電話による直接予約」が25・1%、自社ホームページ(HP)が13・4%、旅行代理店が8・9%の順で、宿泊予約サイトと自社HPの比率はおおよそ60%に達する。

 ネット予約で過去半年以内に利用した予約サイトの比率は一般の予約サイト(OTA)が40%、対象ホテルの公式HPが33%、Aカードの予約サイトが24%だった。

 同じホテルをリピートしたい理由も聞いた。1位は「宿泊料金の納得感」(24%)、2位は「立地、交通の利便性」(21%)、3位は「部屋の設備・雰囲気」(18%)、4位は「特典やメンバーサービス」(17%)と続く。

 1位の「宿泊料金の納得感」をさらに詳しく見ると「宿泊料金を抑えて食事代・土産代に充てたい」(49%)、「高くてもいい部屋に泊まりたい」(26%)、「出張規定の範囲内で、なるべく高い部屋に泊まってポイントを貯めたい」(18%)となった。4位の「特典やメンバーサービス」は、「キャッシュバックシステム」(31%)を望む声が多かった。

 ホテル滞在中に利用できるサービスで、今後望むものや今までにあった便利なものについては、ハード面では、「大浴場に関する要望」(11・5%)が、ソフト面では「ドリンク・サービス」(11・1%)が最も多かった。朝食の要望は、「朝食の提供」(35%)と「無料朝食の提供」(30%)に加え、「朝食の質、味、充実」(16%)と続く。

 「民泊」利用の問いには「利用したことがある」がレジャー利用では5%。出張利用では3%だった。
 今回のアンケートは、1月5~11日の1週間、会員約84万人を対象にインターネットにより実施し、4152人の回答を得た。


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