【データ】「コロナ禍において組織が抱える課題」に関する調査


 エッセンシャルエデュケーションセンターは10月29日、「コロナ禍において組織が抱える課題」に関する調査の結果を発表した。

 有限会社エッセンシャルエデュケーションセンター(本社:神戸市北区、代表取締役:田中 翔紘)は、外部講師や外部企業を活用して社員研修または新卒研修を行っている経営者、もしくは研修の導入を検討している会社の経営者、合計111名を対象に、「コロナ禍において組織が抱える課題」に関する調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
  • 調査概要

調査概要:「コロナ禍において組織が抱える課題」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年10月19日〜同年10月21日
有効回答:外部講師や外部企業を活用して社員研修または 新卒研修を行っている経営者、もしくは研修の導入を検討している会社の経営者、合計111名

  • 62.2%の経営者がwithコロナにおいて「人材の重要性が高まった」と回答

「Q1.新型コロナ流行前(3月以前)とコロナ禍の現在を比べて、人材(社員)の重要性は高まったと感じますか。」(n=111)と質問したところ、「とても高まった」が24.4%、「高まった」が37.8%という回答となりました。

Q1.新型コロナ流行前(3月以前)とコロナ禍の現在を比べて、人材(社員)の重要性は高まったと感じますか。Q1.新型コロナ流行前(3月以前)とコロナ禍の現在を比べて、人材(社員)の重要性は高まったと感じますか。

・とても高まった:24.4%
・高まった:37.8%

・特に変わらない:36.0%
・わからない:1.8%

  • コロナ禍において、「社員の能力やチームワークがより事業に影響を与える」と回答した経営者71.2%

「Q2.新型コロナ流行前(3月以前)とコロナ禍の現在を比べて、社員の能力やチームワークが、より事業に影響を与えると感じますか。」(n=111)と質問したところ、「とても感じる」が25.3%、「感じる」が45.9%という回答となりました。

Q2.新型コロナ流行前(3月以前)とコロナ禍の現在を比べて、社員の能力やチームワークが、より事業に影響を与えると感じますか。Q2.新型コロナ流行前(3月以前)とコロナ禍の現在を比べて、社員の能力やチームワークが、より事業に影響を与えると感じますか。

・とても感じる:25.3%
・感じる:45.9%

・特に変わらない:28.8%
・わからない:0.0%

  • 44.1%の経営者が「チームワークを高める教育を十分に行えていない」と回答

 「Q3.お勤め先の社員に対し、チームワークを高めるために十分な教育を行っていますか。」(n=111)と質問したところ、「あまり行えていない」が35.1%、「全く行えていない」が9.0%という回答となりました。

Q3.お勤め先の社員に対し、チームワークを高めるために十分な教育を行っていますか。Q3.お勤め先の社員に対し、チームワークを高めるために十分な教育を行っていますか。

・十分行っている:12.7%
・行っている:39.6%
・あまり行えていない:35.1%
・全く行えていない:9.0%

・わからない:3.6%

  • Withコロナ時代を乗り越えるにあたって社員に身につけて欲しい力、「周りと協力する力(チームワーク)」が66.7%で最多

「Q4.withコロナ時代を乗り越えるにあたり、社員に身に付けて欲しい力を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「周りと協力する力(チームワーク)」が66.7%、「業務遂行力」が54.1%、「多様性を理解する力」が51.4%という回答となりました。

Q4.withコロナ時代を乗り越えるにあたり、社員に身に付けて欲しい力を教えてください。(複数回答)Q4.withコロナ時代を乗り越えるにあたり、社員に身に付けて欲しい力を教えてください。(複数回答)

・周りと協力する力(チームワーク):66.7%
・業務遂行力:54.1%
・多様性を理解する力:51.4%

・困難を乗り越える力:44.1%
・リーダーシップ:38.7%
・論理的思考力:35.1%
・デジタルリテラシー:26.1%
・その他:7.2%
・わからない:1.8%

  • 社員に対し「困難を乗り越える力」を求める理由、「これからもコロナの状況が続くと思うから」「より変化が激しくなっているから」「ビジネス環境が不確実だから」など

Q4で「困難を乗り越える力」と回答した方に「Q5.その理由として最も当てはまるものをお選びください。」(n=49)と質問したところ、「これからもコロナの状況が続くと思うから」が47.0%、「より変化が激しくなっているから」が24.5%という回答となりました。

Q5.その理由として最も当てはまるものをお選びください。Q5.その理由として最も当てはまるものをお選びください。

・これからもコロナの状況が続くと思うから:47.0%
・より変化が激しくなっているから:24.5%

・ビジネス環境が不確実になっているから:18.4%
・災害など何が起きてもおかしくないから:10.1%
・新しい事業を立ち上げる必要があるから:0%
・その他:0.0%
・答えられない:0.0%

  • 社員に「困難を乗り越える力」を求める理由、「様々なことが不確実で、未来が予測できないから」「以前の常識が常識でなくなる可能性があるから」などの声も

Q4で「困難を乗り越える力」と回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外の理由があれば、自由に教えてください。」(n=40)と質問したところ、「様々なことが不確実で、未来が予測できないから」や「以前の常識が常識でなくなる可能性があるから」など40の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・49歳:様々なことが不確実で、未来が予測できない。未知の物事に対しても対処していく柔軟性が求められる。
・60歳:作業環境が自宅でのテレワークなど、これまで想定していなかった事態が発生し、自己管理がとても重要になっている。
・60歳:変化のスピードが速くなり、それに遅れないために。
・60歳:お客様に会えない中でも受注を取ることが求められるから。
・55歳:以前の常識が常識でなくなる可能性があるから。

  • 26.8%の経営者が「社員に身につけて欲しい力」を「通常業務では身につけることはできない」と回答

Q4で「社員に身に付けて欲しい力」として「困難を乗り越える力」「周りと協力する力(チームワーク)」「多様性を理解する力」「リーダーシップ」いずれかの回答をされた方に、「Q7.通常業務で、それらの力を身につける・磨くことはできると思いますか。」(n=109)と質問したところ、「あまり思わない」が24.8%、「思わない」が1.8%という回答となりました。

Q7.通常業務で、それらの力を身につける・磨くことはできると思いますか。Q7.通常業務で、それらの力を身につける・磨くことはできると思いますか。

・十分できると思う:17.4%
・できると思う:56.0%
・あまり思わない:24.8%
・全く思わない:1.8%

  •  82.6%の経営者が「これから非日常的な研修を取り入れていきたい」と回答

Q4で「社員に身に付けて欲しい力」として「困難を乗り越える力」「周りと協力する力(チームワーク)」「多様性を理解する力」「リーダーシップ」いずれかの回答をされた方に、「Q8.それら社員に身につけて欲しい力を非日常的な研修を通じて身につく・磨く機会をこれから提供したいと思いますか。」(n=109)と質問したところ、「とても思う」が21.1%、「思う」が61.5%という回答となりました。

Q8.それら社員に身につけて欲しい力を非日常的な研修を通じて身につく・磨く機会をこれから提供したいと思いますか。Q8.それら社員に身につけて欲しい力を非日常的な研修を通じて身につく・磨く機会をこれから提供したいと思いますか。

・とても思う:21.1%
・思う:61.5%

・あまり思わない:15.6%
・全く思わない:1.8%

  • まとめ

今回、外部講師や外部企業を活用して社員研修または新卒研修を行っている会社の経営者、もしくは研修の導入を検討している会社の経営者を対象に、コロナ禍において組織が抱える課題に関する調査を行いました。
その結果として、62.2%の経営者がコロナ禍において、「人材の重要性が高まった」と回答し、また、71.2%が「社員の能力やチームワークがより事業に影響を与える」と考えていることが明らかになりました。さらに、withコロナ時代を企業が乗り越えるため、今社員に身につけて欲しい力は「周りと協力できる力(チームワーク)」が66.7%と最多の回答となりました。
コロナ禍におけるリモートワークの定着に伴い、これまで以上に社員間のチームワークが重要視され、より強めていくことが求められています。しかし、44.1%の経営者が「チームワークを高める教育を十分に行えていない」と回答したように、withコロナでの変化スピードに社員教育が追いついていないという実態も明らかになりました。
変化が激しく、不確実なwithコロナ時代。その困難を乗り越えるために、これまで以上に 「人」 の重要性が高まっています。今までの常識内の研修だけでなく、非日常的な環境下での研修など、新たな試みも視野にいれ、持続的な「人の成長」を通し、本質的に強い組織をつくる必要があるでしょう。


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