「温泉門」など新たな魅力をアピール 草津温泉、旅行業など対象に現地でプレゼン


黒岩信忠町長

 群馬県草津町の草津温泉観光協会(山本剛史会長)は12日、旅館「喜びの宿高松」で、旅行業者やマスコミなどを対象に観光プロモーションを行った。現地を見てもらうことで魅力を実感、広く発信してもらおうと、黒岩信忠町長らが観光まちづくりの取り組みや新たなスポット、イベント情報をプレゼンテーションした。町内視察も実施。

 同プロモーションはこれまで東京都内で開いていたが、現地開催に切り替え、今回で2回目となる。黒岩町長のほか、草津温泉アンバサダーの久保田杏奈さん、草津スキースクール校長の湯田寿幸さんがプレゼンをした。

 主催者あいさつした山本会長は「コロナのダメージは大きく、回復にはまだ時間がかかる」としながらも、「草津は足(動き)を止めることなくいろいろ取り組んでいる。未来に向け、ドンドン行く」と強調した。

 黒岩町長は年間入込客数について、2022年は316万人となり、19年度の96.6%まで回復していることを挙げ、400万人を目標に進めているさまざまな事業を計画通りに実行すれば「(達成も)夢ではない」との見方を示した。

 黒岩町長は21年からの事業を説明。「まち歩きの懐をさらに広げる」ため、交通渋滞解消に向けた国道292号立体交差化を進めており、温泉街の入り口でありシンボルとなる「温泉門」は10月下旬に完成するとした。同時に大型バスを含む約100台を収容可能な無料駐車場、温泉門を通り抜けた先には「もみじ公園」も整備する。

 また、通年型山岳リゾートへの転換を目指し、草津温泉スキー場に手を入れる。

 マウンテンバイクやペット、車椅子も乗車でき、夜間営業も視野に入れた「天狗山ゴンドラ」の建設、年内完成を目指す全面ガラス張りの展望レストラン整備などで「インバウンドに対応する」と黒岩町長は言う。既存のジップライン、ブランコ「スカイスイング」と合わせ、スキー場での楽しみを提供する。

 アンバサダーの久保田さんは裏草津などの観光スポットを紹介し、グリーン・ウインターシーズンのモデルコースを提案。湯田さんは自然散策や夜空観賞の魅力をアピールし、今シーズンのスキー場オープンは12月中旬を予定していると述べた。

 今後は温泉感謝祭(8月1~2日)や夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(8月17~30日)、草津温泉フォトロゲイニング(10月22日)、湯畑ツリー&イルミネーション2023(11月下旬~24年2月14日)など多くのイベントが計画されている。


黒岩信忠町長


10月下旬の完成へ向け建設が進む「温泉門」

 
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