「北前船」の活用策探るフォーラム開催


 「北前船寄港地フォーラムin庄内」(実行委員長・新田嘉一平田牧場会長)が8、9の両日、山形県酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。江戸期から明治期にかけ、日本海交易で活躍した北前船の寄港地関係者が一堂に会し、日本海沿岸地域の振興や交流促進策などを探った。

 同フォーラムの酒田での開催は2007年11月の第1回以来、2度目。外国人も含め、約600人が参加した。テーマは「北前船遺産を日本と世界に発信!」。

 主催者を代表してあいさつした新田委員長は「日本海沿岸地域が同じ目標を持ち、もっと絆を強めることが大事だ。そうしてこのフォーラムから世界を動かしていこう」と強調。東北公益文科大の町田睿学長が歓迎のあいさつを述べた。

 井手憲文観光庁長官、吉村美栄子山形県知事、榎本政規鶴岡市長、本間正巳酒田市長のほか、中国、韓国、台湾の関係者らが来賓あいさつした。

 この後、「庄内の発展と北前船」をテーマに基調講演やパネルディスカションが行われ、北前船の観光素材としての魅力、日本海沿岸の今後の連携強化などについて意見を交わした。

 翌9日には二階俊博元経済産業相(全国旅行業協会会長)が「北前船寄港地の発展」と題し、特別講演した。二階氏は「北前船の進取の気性は素晴らしいものがあり、北前船寄港地の観光資源は群を抜いている。日本の観光業は北前船に学ぶべきだ」と指摘した。

 さらに、本保芳明首都大教授(初代観光庁長官)をコーディネーターに、見並陽一日本観光振興協会理事長、浜田健一郎ANA総合研究所会長、梶明彦目黒雅叙園社長らが「現代に生きる北前船」をテーマに意見を交わした=写真。次回は7月に秋田県男鹿市で開かれる予定だ。

 
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