全国旅行業協会(ANTA、5598会員)は6月24日、通常総会を東京都港区の虎ノ門パストラルで開催。職務多忙により総会に出席できなかった二階俊博会長だが、懇親会には経済産業相として登壇。「融資を求める皆さんの気持ちにこたえるべく、全力を尽くして中小企業対策を進めてきた」と述べたうえで、ほとんどが中小企業であるANTA会員に「苦しくとも先に明るさが見えているのがこの業界の特徴だ」と励ました。
二階経産相はまた、「観光」は過疎で困っている地方の救いであり、日本の国際社会への貢献であると指摘。「観光業界のみなさんは責任が重いということを考えて、力を尽くそうではないか」と呼び掛けた。
総会では、役員改選で二階会長と木村茂男・会長代行兼副会長(共栄観光興業社長)、田中均親副会長(新富観光サービス社長)を再選。副会長に川崎糺氏(かつらぎ観光社社長)を新たに選んだ。
平成21年度事業では、試験事務代行、研修、苦情・弁済などの各事業に取り組むことを決めた。
会の冒頭、木村会長代行は「昨年10月、私たちが待望していた観光庁が発足、官民一体となった観光推進を国が本格的に始めた。旅行業界の立場から情熱をもって観光立国の実現に取り組んでいきたい」と述べた。
会員を激励する二階経産相