旅行プランや割引切符をPR
鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県とJR西日本はこのほど、「がんばろう!西日本」キャンペーンをスタートさせた。7月の西日本豪雨で直接的な被害のなかった地区を含め、中国地方への観光客の入り込みが大きく減少していることから、風評被害を払拭(ふっしょく)し、観光需要を喚起する。期間は12月末まで。
2006年から中国エリアで魅力ある観光地づくりを進めてきた「DISCOVER WEST連携協議会」(5県とJR西日本)を中心に実施する。愛媛県とJR四国が特別協力。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR九州が協力。観光庁、せとうち観光推進機構が後援している。
主な実施内容は、中国・瀬戸内エリアへの観光に便利な割引切符と旅行プランの企画、発売。全国の主な駅や地域でキャンペーンの実施など各種PR活動を行い、中国・瀬戸内エリアへの旅行機運を盛り上げる。
キャンペーンの第1弾では、開催中の山陰デスティネーションキャンペーンのPRを強化するとともに、主な企画商品の設定期間を延長する。山口や瀬戸内方面への商品展開も順次行う。
JR西日本の来島達夫社長は8月23日、大阪市のホテルグランヴィア大阪で会見を行い、豪雨で被害を受けた鉄道の復旧状況やキャンペーンの概要を説明した。インターネット中継で参加した伊原木隆太・岡山県知事は、中国5県の風評被害の状況を説明し、観光旅行による復興支援を呼び掛けた。
JR西日本の来島社長が会見。伊原木岡山県知事も中継で参加した