日本添乗サービス協会(TCSA、山田隆英会長)は3月20日、2014年度通常総会の開催後にマスコミ向け発表会を行った。14年度事業では、観光人材育成事業として、インバウンドスタッフの育成事業に取り組む方針を示した。
従来はアウトバウンドの添乗員の資質の向上に主眼を置いて旅程管理研修を行ってきた。三橋滋子専務理事は「観光庁が訪日外国人客2千万人を目指しているなかで、インバウンドのスタッフの育成を協会で行っていきたい。それに使用するテキストやカリキュラムなどを今年、作成する」と語った。次年度には具体的にインバウンドスタッフ育成まで進めたい考えだ。
また、添乗員のモチベーションアップに資する事業として行う各種表彰制度のうち、「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー2014」については9月26日に「ツーリズムEXPOジャパン」の会場で表彰式を開催する。
添乗員能力資格認定制度に関しては、総合および国内の1級認定者に対して新たに作成した「1級認定バッジ」を贈る。14年度認定者の総合17人、国内21人には、同日の総会会場でバッジを配布。13年度以前の対象者は300人。
三橋専務は「添乗員という仕事が事業場外で単独で行う仕事であるために、添乗員の人たちの能力がまったく見えない。その人たちの能力をきちっと認定していく」と話す。
会見する山田会長(右)と三橋専務理事