JTBグループの旅行会社、PTSは18日、子ども向けの世界遺産・小笠原へのクルーズ商品を発売した。「子ども専用のクルーズ商品は業界初」(JTB広報室)。来年の春休み期間の6日間で、小笠原諸島の大自然を感じ、船上での集団行動でマナーや規律を学ぶ。
これまでクルーズ旅行の参加者はほとんどが年配者だったが、近年は家族での参加が増加。PTSが企画した昨年9月の小笠原チャータークルーズでは家族客が3割を占めるようになったことから、今回の子ども専用商品の発売に至った。
商品名は「小笠原洋上こども探検隊」。小学4年生〜中学3年生が対象。来年3月30日に東京港を出発し、4月4日に横浜港に帰着する。
東海大学で海の生き物と生息環境の関係を研究している山西秀明氏が隊長兼ガイドとなる。小笠原諸島ならではの固有種を学び、シュノーケリングで海の生物を観察する。船上では、周囲に明かりのない中での星空観測やホエールウォッチングを体験。災害時に役立つロープワークや海岸でのゴミ拾いなど生きる知恵やエコも学ぶプログラムとなっている。
参加代金は男女別、3人1室利用で1人13万円。最大39人まで参加可能。客船「ぱしふぃっくびいなす」をチャーターし、13室を今回の子ども専用商品に割り当てる。