KNTが東京・銀座に富裕層向け店舗オープン


旅行サロンを感じさせない店内

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 KNTは26日、東京の銀座マロニエビル8階に同社初の富裕層向け店舗「ラグゼ銀座マロニエ(正式店名・銀座支店)」をオープンした。今年の売上目標は20億円。5年後の目標額を35億円に据える。開店に先立ち24日、関係者や報道関係者など約60人を招き内覧会を開いた。同社役員9人のほか、俳優の紺野美沙子さんや若手書道家の武田双雲さんらをゲストに迎え、華やかなセレモニーとなった。

 レセプションの冒頭、太田孝KNT社長があいさつし、「われわれが求めるコンセプトに合った品格ある店舗をようやくオープンできた。T─ブティックの好調が示すとおり、旅の多チャネル時代においても『コンサルティング&コミュニケーション』は評価されている。精鋭社員ぞろいのこの店舗で勝負をかける」と述べた。

 同店の斉藤篤史支店長は「長年法人営業で培ってきたVIPからの信頼を元に、パーソナルタッチとハイホスピタリティで、さらなる信頼作りと上質な旅の提供に努めたい」と意気込みを語った。

 ラグゼ銀座は高級ブランド店などが軒を連ねるマロニエ通りに位置。入居する銀座マロニエビルには「KNT」を示す看板などはなく、一見すると旅行サロンがあるようには見えない造りとなっている。同ビルには高級皮革ブランド「ボッテガ・ヴェネタ」の世界最大級の路面店もオープンしており、同店のコンセプト「ラグジュアリー(贅沢)」を後押しする。

 同店ではすでにオープニング記念オリジナル商品として、ヨーロッパ方面を中心に、「ラグゼコレクション」13コース、「ラグゼクルーズ」6コースを造成、販売している。

 銀座にはこれまでにJTBロイヤルロード銀座やH.I.S.銀座ヴィヴァレットといった、同業他社の富裕層向け店舗が展開しているが、同店を管轄するECC(イベント・コンベンション・コングレス)カンパニーの小川亘本部長は「商品を絞り込み、よりハイクオリティーなラインアップにすることで差別化を図る」と話す。

 初年度の目標売上額は20億円。「5年後には35億円を目指す」(小川本部長)。

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