JTBは4月1日、国内旅行活性化を目的とする「日本の旬」の09年度上期の取り組みとして、東京、横浜という都市にスポットを当てたキャンペーンを始めた。古き良き伝統が息づく都市、常に進化し続ける都市の魅力を「ライブシティ東京・横濱」のテーマで訴求。文化、歴史、食、人による新たな都市型交流を創り出したい考えだ。
河川の歴史や環境を学ぶ神田川ボートクルーズや、和紙の紙漉き体験や落語鑑賞も加えた日本橋巡りといった、エコや体験の要素を取り入れた商品を提案。首都圏外だけでなく首都圏内からも集客するため、着地型ツアーや域内観光に便利なバスプランなどを数多く用意した。
個人旅行のみならず団体旅行や外国人旅行客などあらゆる旅行形体での販売を拡大する。販売目標人員は対前年同期比12.5%増の160万人。
キャンペーンを目前にした3月24日には、関係する宿泊施設、観光施設、バス事業者などとの合同会議を都内で開き、相互協力によりキャンペーンを成功させる決意を示した。登壇した日比野健JTB常務は「日本の旬の交流が日本の活性化につながると確信している。都市部のキャンペーンは初めてであり、東京、横浜の潜在的な魅力を掘り起こすきっかけになれば」と期待した。
日本の旬はJTBが1988年から開始。キャンペーン期間中に対象地域の旅行を促進する展開を行うのはもちろん、期間終了後に二次交通などインフラの仕組みを地域に残し持続的な観光地の発展に貢献していくことが、一般的な観光キャンペーンとの違い。
あいさつする日比野常務