JR東海は9日、旅行会社4社と共同し、京阪神への集客増を狙う夏(7〜9月)限定のプロモーションを実施すると発表した。景気の低迷や新型インフルエンザで落ち込んだ旅行需要を回復するのが狙いで、家族向けの割安な料金プランの設定のほか、販売促進に貢献した旅行会社への表彰なども行う。
首都圏から客を呼び込むプロモーションはJTB、KNT、日本旅行、JR東海ツアーズと共同で実施する。まず、9月までの限定で、京都、大阪、神戸向けの家族向け旅行商品を新たに設定。「特に中学生の旅行代金を子ども代金で購入できるプランも用意する」とJR東海。
また、「家族で、お得に夏旅」と銘打ち、首都圏にある主要約40店舗に設置している大型パンフレットランクを活用して、専用の装飾を行うことで京阪神地区の観光PRを行う。
4社の販促活動の支援については、各社の首都圏地区の全店舗を対象にデイスプレーコンテストを実施する。販促用に店舗が独自に作ったディススプレーをJR東海が審査し、販促に効果があったと思われるものを表彰する。
JR東京駅構内にある東海ツアーズ東京支店の2階に関西エリアの観光情報パンフレットや旅行商品をそろえた特設コーナーを9月まで設ける。
JR東海の松本正之社長は「京阪神地区の観光需要を取り戻すのにお役に立ちたい」と話している。