島根県玉造温泉にある和風旅館「出雲神々縁結びの宿 紺家」(70室)は、3年前に「湯亭こんや」から屋号を改め、館内もリニューアル。古民家を移築し、「出雲らしい宿」(女将の青砥潤子さん)に生まれ変わった。出雲大社との付き合いが深いことが館名の由来。館内には、出雲大社に奉納された「鶴・亀」の飾りものや、神楽殿のしめ縄が飾られている。「当館のこだわりは、デザートまで手作りの料理。ぜひ一度、ご賞味を」と青砥さん。
その同ホテルでは昨年の11月、鉄道情報システム(JRシステム)の送客通知システム「らく通PLUS」を導入した。旅行会社(リアル)とネットエージェントの両方から送られてくる宿泊予約通知情報を一元で管理し、業務を効率化した。
送客通知システムは、宿泊予約通知情報をネットワーク経由で受信、分析し、施設の効率的な業務運営を支援するもの。らく通PLUSは、リアルとネットエージェントの宿泊予約に関する業務を同一画面上でまとめて参照、管理できるように操作性を向上。さらに、複数のネットエージェントに向けた提供料金を一括管理できるほか、ネットエージェントへの在庫反映の待ち時間も大幅に短縮。機能や性能面の強化を図った。
以前は、「らく通一体版」で、リアルの予約を受け、ネットからの予約は別のシステムで対応していたが、「リアルとネットの管理画面が別々で、在庫管理が大変だった」と青砥さん。
らく通PLUSの採用で「両方の在庫を一つの画面で確認できる」と喜ぶ。らく通PLUSにフロント会計システム(PMS)も連携させ、「予約情報をPMSに打ち込む手間がなくなり、作業の効率化が図れた」とも語る。
問い合わせ先は、JRシステム(TEL042・573・6420)。
リニューアルした出雲神々縁結びの宿 紺家のフロント