JAL、居住性高い新座席導入


 日本航空(JAL)は13日、国際線の大型機ボーイング777—300ER型機に居住性と機能性を向上させた新座席「スカイスイート777」を導入すると発表した。「1クラス上の最高品質」をテーマに掲げ、来年1月に成田—ロンドン線から順次導入する。また、4人のスターシェフによる新しい機内食も発表した=写真。

 ファーストクラスはテーブルなどに木目調のデザインを採用し、上質な書斎や寝室のような空間に仕上げた。ビジネスクラスでは初めてフルフラットシートを採用。プレミアムエコノミーは前後の座席の間隔を広げ、足元のスペースが約10センチ広くなった。エコノミークラスは座席の前後間隔を広げたほか、シートを薄型化して足元空間を最大で約10センチ、座席幅を約2センチ拡大した。

 機内食は、欧米線、豪州線、東南アジア線で「空の上のレストラン」をコンセプトに従来の枠を越えた食事を提供する。ファーストクラスとビジネスクラスは、3つ星レストラン「日本食龍吟」の山本征治シェフら4人の人気料理人がメニューを考案した。

 植木義晴社長は「今我々が目指す会社の思いを特にエコノミークラスに込めた。公的支援を受けた企業として、国民への還元の思い」。19日に迫った東京証券取引所への再上場については「その先にもっと大きな目標がある。浮かれることなく株主の期待にこたえられるよう確実な経営に努める」と語った。

 
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