ICID、世界かんがい施設遺産に日本の3施設を登録


世界かんがい施設遺産に登録された天狗岩用水

 農林水産省によると、国際かんがい排水委員会(ICID)は8日開いた国際執行理事会で、ICID日本国内委員会が「世界かんがい施設遺産」候補として申請した3施設を、同施設遺産として登録することを決めた。これにより、日本の施設遺産は41となる。

 登録されたのは天狗岩用水(群馬県前橋市、高崎市、玉村町)と備前渠用水路(埼玉県本庄市、深谷市、熊谷市)、常西合口用水(富山市)。

 天狗岩用水は開削から400年以上にわたり市内の農地を潤している。備前渠水路は備前堀の愛称で親しまれており、慶長9(1604)年に関東郡代・伊奈備前守が江戸幕府の命で開削した県最古の用水路。また、常西合口用水は市内約3300ヘクタールの農地を潤す幹線用水だ。

 備前渠用水路と常西合口用水は「日本の疏水百選」に選ばれている。

 世界かんがい施設遺産は、歴史的な施設をICIDが認定、登録する制度。建設から100年以上が経過した、(1)かんがいが主目的のダム(2)ため池などの貯水施設(3)堰・分水施設(4)水路(5)古い水車―などが対象となる。

 今回の3施設を除くと、2019年までに世界かんがい施設遺産に登録されているのは91に上り、日本が42と最も多い。次いで、中国の19、スリランカの6、イランの4と続く。

世界かんがい施設遺産に登録された天狗岩用水

 
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