持続可能な開発に貢献
6月に大阪で開かれた主要20カ国・地域（Ｇ20）首脳会合で採択された「Ｇ20大阪首脳宣言」に、観光による世界経済の成長のけん引と持続可能な開発への貢献に関する記述が盛り込まれた。
首脳宣言では、「不平等に対処することによる成長の好循環の創出」に関して、労働、雇用、女性のエンパワーメント、農業の事項と並び、観光についての記載が入った。
10月に北海道倶知安町で開かれるＧ20観光相会合では、首脳宣言の内容を踏まえ、「ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に対する観光の貢献」「観光客と地域社会に貢献する観光マネジメント」「持続可能な観光を推進する技術革新」をテーマに議論する。
Ｇ20大阪首脳宣言の観光に関する記述は次の通り。
「観光産業は世界のＧＤＰの相当の割合を占め、引き続き世界経済の成長の重要なけん引役となることが見込まれる。われわれは、特に女性および若者のための、また、創造産業における、質の高い雇用と起業の創出、経済的な強じん性および回復、持続可能な観光に関する計画および管理を通じた自然資源の保護、並びに、包摂的かつ持続可能な開発の実現に対する観光部門の貢献を最大限にするために取り組んでいく」
