ANAホールディングス(HD)は9日、ANAグループにおける内部通報制度が航空業界で初となる消費者庁「内部通報制度認証」を取得したと発表した。グループ全体で事業を適正に運営し、企業価値の低下につながる事態の発生を予防する活動に取り組む。
内部通報制度認証は、事業者が自らの内部通報制度を評価し、認証基準「公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガイドライン」(消費者庁)に適合している場合、事業者からの申請に基づき指定登録機関が内容を確認した結果を登録し、所定のWCMSマークの使用を許諾する制度。
ANAグループでは、2003年から社内および社外(弁護士事務所)に通報窓口を設置し、コンプライアンスに関わる情報の把握と課題の解決に努めている。業務を担う全ての人が利用可能で、相談者、関係者のプライバシーが保護され、相談または事実関係の確認に協力したことを理由に不利益な取り扱いが行われないことが約束されている。
「コンプライアンス経営推進に向け、引き続き社内のリスク情報を可及的速やかに把握し、自浄作用を発揮するため内部通報制度を強化する」と同社。