感染防止の水際対策継続で
2021年3月の訪日外国人旅行者数は1万2300人となった。日本政府観光局(JNTO)が4月21日に発表した推計値。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響を受け始めた20年3月の19万3658人と比べて93.6%の減少。流行前の19年3月の276万136人と比べて99.6%の減少だった。感染拡大防止の水際対策で観光目的の入国はなく、新規入国も停止され、大幅な減少となった。
20年7月下旬以降、段階的にビジネス目的の入国が再開されたが、感染症の状況を踏まえて12月下旬からは新規入国の一時停止や検疫の強化などの措置がとられた。21年1月中旬には、特定の国・地域との間で限定的に往来を認めるビジネストラック、レジデンストラックも全て運用が停止された。
21年3月の国・地域別の訪日旅行者数は、中国が4千人、韓国が2千人、インドが700人、米国と台湾が各600人、インドネシアが300人、フィリンピン、ベトナム、英国が各200人、タイ、マレーシアが各100人など。海外渡航を制限する国・地域が多く、日本への直行便も大幅な運休、減便が続いている。
21年1~3月累計の訪日外国人旅行者数は6万6200人となった。20年同期の393万9827人に比べて98.3%の減少。19年同期の805万3797人に比べて99.2%の減少だった。