観光庁は、09年第3四半期(7〜9月)の宿泊旅行統計調査の結果をまとめた。延べ宿泊者数は前年同期比2.1%減の8340万人泊だったが、単月でみると、秋の大型連休「シルバーウイーク」があった9月が3.1%の増加になった。景気後退などの影響で前年割れが続いてきたが、10カ月ぶりにプラスに転じた。
調査対象は従業員数10人以上の旅館、ホテル、簡易宿所1万38施設。回答数は7377軒だった。
第3四半期の延べ宿泊者数は7月が5.2%減の2518万人泊、8月が3.4%減の3252万人泊と前年割れに歯止めがかからなかったが、9月は3.1%増の2571万人泊になった。
観光庁が09年9月、宿泊旅行統計調査とは別に実施したインターネット調査(回答2580人)と、それに基づく試算によると、秋の大型連休(9月19〜23日)の国内宿泊観光旅行実施率は14%、旅行回数は1.1回、1回当たりの宿泊数は2.0泊だった。
宿泊旅行統計による宿泊施設の定員稼働率の全国平均をみても、7月が2.9ポイント減の42.7%、8月が2.5ポイント減の55.2%と前年同月を下回ったのに対し、9月は0.9ポイント増の45.1%と上回った。
7〜9月累計の宿泊施設の定員稼働率は、全国平均が前年同期比1.5ポイント減の47.7%。施設タイプ別では旅館が35.0%、リゾートホテルが47.6%、ビジネスホテルが58.8%、シティホテルが61.0%だった。
7〜9月累計の客室稼働率は別表の通り。