
観光庁が発表した宿泊旅行統計調査の第2次速報値で、2022年6月の全国の宿泊施設における日本人の延べ宿泊者数は3384万人泊だった。6月は新型コロナウイルスの感染状況が比較的落ちついており、コロナ前の19年同月に対する下げ幅は6.6%減に縮小した。地域別では12都道府県が19年同月の実績を上回った。一方で12県は20%以上の下げ幅を記録した。
日本人延べ宿泊者数の19年同月比がプラスとなった12都道府県は、北海道5.7%増▽茨城県8.7%増▽栃木県1.6%増▽東京都12.6%増▽神奈川県7.9%増▽山梨県17.1%増▽岐阜県1.7%増▽愛知県0.01%増▽京都府13.2%増▽山口県17.1%増▽愛媛県2.9%増▽熊本県4.5%増。
一方で日本人延べ宿泊者数の19年同月比が20%以上の減少だった12県は、宮城県22.7%減▽秋田県20.1%減▽山形県31.5%減▽福島県22.8%減▽石川県22.4%減▽福井県24.9%減▽三重県25.8%減▽滋賀県25.0%減▽鳥取県23.7%減▽広島県23.1%減▽徳島県28.8%減▽沖縄県30.9%減。
6月の外国人を含めた延べ宿泊者数全体は3447万人泊で、19年同月比で24.7%減、21年同月比で73.2%増だった。外国人延べ宿泊者数は64万人泊で、水際措置の緩和を受けて21年同月比は159.2%増となったが、19年同月比は93.4%減となるなどコロナ前に比べて大幅な減少は変わらない。添乗員付きの訪日観光パッケージツアーが6月10日に解禁されたが、入国者数への影響は限定的だった。
6月客室稼働率15ポイント減の45%に
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