日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年5月の訪日外国人旅行者数(推計値)は189万9千人となり、コロナ前の19年同月比の回復率は68.5%だった。回復率は前月の4月を1.9ポイント上回った。訪日団体観光などが再開していない中国を除くと、19年同月比で87.5%まで回復した。国・地域別では、韓国が51万6千人で全体の27.2%を占めた。JNTO、観光庁による訪日促進の重点市場23カ国・地域のうち、19年同月の実績を上回ったのは米国、シンガポール、インドネシア、ドイツなど8カ国・地域だった。
5月の訪日外国人旅行者数は、22年同月比では1191.4%増と約13倍に増えた。時期としては桜シーズン後の閑散期だが、中国を除きおおむね堅調な回復が見られた。国際定期便の運航便数もコロナ前の約6割を回復している。
東アジアは、韓国が19年同月比85.5%の回復率となる51万6千人。直行便では仁川―中部、仁川―北九州などの増便、復便があった。台湾は同71.1%の30万3千人で、直行便数は台北―旭川の復便、台北―岡山の増便など回復傾向にある。
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