5月の全国企業倒産、10カ月連続で減少


 帝国データバンクによると、今年5月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は733件で、前年同月比22.8%減と10カ月連続で減少した。負債総額は1790億円8300万円で、同16.0%増と4カ月ぶりに前年同月を上回った。

 倒産件数の減少幅は2010年7月(23.8%減)以来の水準。ただ、前月比では15.3%増加した。

 7の業種別では、全てが前年同月を下回った。このうち建設業は同39.0%減の144件と、20カ月連続で減少。サービス業(同26.3%減の129件)、卸売業(同16.8%減の129件)も大きく減少した。建設業は公共工事の増加や消費税率10%への引き上げを見越した駆け込み需要による受注増が影響したとみられる。

 9の地域別でも全てが減少した。全地域の減少は2010年7月以来3年10カ月ぶり。

 このうち近畿は同34.9%減の149件。建設業を中心に大きく減少した。関東は同11.2%減の301件。ただ、負債10億円以上の倒産が同60.0%増と増加している。

 規模別では、負債5千万円未満の倒産が367件で、倒産全体に占める割合が50.1%と、19カ月連続で過半数を占めた。ただ、「経済環境の改善を背景に小規模企業でも受注状況が改善し、小型倒産が減少している」(同社)。

 一方、負債100億円以上の大型倒産(白元、負債254億9400万円、民事再生法)が4カ月ぶりに発生した。

 観光関係では、ホテル経営・貴金属小売の東洋宝飾(山梨県、負債12億5500万円、破産)、旅館経営の開花亭(福井県、負債10億円、破産)と丸富観光(秋田県、負債9億円、破産)が報告されている。

 
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