
帝国データバンクによると、今年5月の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は前年同月比12.1%増の517件と、1年ぶりに増加した。同社によると、前回の増加(2021年5月)は緊急事態宣言で法的整理が滞留した20年5月からの反動増となったことが要因で、これを除くと実質的に20年7月以来、1年10カ月ぶりとなる。「従来のコロナ関連の支援策などによって倒産は抑制されてきたものの、21年7月(42.1%減)をピークに減少率の縮小が続き、今月で増加に転じた」。
負債総額は同52.8%減の785億4千万円。前年同月に負債1千億円を超える大型倒産が発生した影響もあり、前年同月比では大幅減となった。
件数を7業種別に見ると、5業種で前年同月比増加した。サービス業が12.7%増の124件。旅館・ホテルを含めた宿泊業が前年同月の5件から11件に増えるなど、全体を押し上げた。
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