国土交通省は9月28日、今年4〜6月の宿泊旅行統計調査の結果をまとめた。延べ宿泊者数は7214万人泊、うち外国人は7.7%にあたる552万人泊。定員稼働率の全国平均は42.9%だった。同調査は今年1月から始まったが、予備調査の結果として前年データがある6月分を比較すると、延べ宿泊者数は2.8%増、外国人は12.4%増と伸びた。
調査対象は、従業者数10人以上のホテル、旅館、簡易宿所で全国に1万406施設。今回調査票を回収したのは、このうち7507施設で全体の72.1%。
今回調査の延べ宿泊者数を月別でみると、4月が2347万人泊、5月が2532万人泊、6月が2335万人泊。うち外国人は、4月が204万人泊、5月が178万人泊、6月が170万人泊だった。
定員稼働率は、4〜6月が42.9%だが、このうち観光目的の宿泊者が50%以上に達する観光主体の施設では35.5%。月別では4月が42.4%で、観光主体の施設では34.2%。5月は44.2%で、観光主体の施設では37.2%。6月は42.2%で、35.0%だった。
外国人延べ宿泊者数を国・地域別でみると、1位台湾102万人泊、2位韓国97万人泊、3位アメリカ80万人泊、4位中国49万人泊、5位香港38万人泊。5位までで全体の7割弱を占める。
前年比が可能な6月分でみると、福井県の外国人延べ宿泊者数が前年同月比172.1%増と大幅な伸び。台湾人の増加が顕著で、国交省観光経済課では「北陸三県を周遊する観光ルートの人気などに伴う、富山、能登、小松の各空港へのチャーター便の増加によるもの」と分析している。