客室の説明をする坂のホテル京都の杉本さん(右から2人目)
欧米富裕層にアピール
インバウンド向けのツーリズム造成に取り組んでいる「御食国(みけつくに)事業実行委員会」(事務局・関西観光本部広域観光推進部)は10月19~22日、訪日旅行を取り扱う国内のランドオペレーターを対象にファムツアーを実施した。
招請したのはアムネット(東京都千代田区)、ワヲジャパントラベル(同港区)、フリープラス(大阪市)で、「フランスを中心とした欧州、および北米の高付加価値層向けエージェントをクライアントに持つ企業」と同本部。
19日は福井県若狭町で、コシヒカリ「湧水米」を古民家のかまどで炊き上げる体験を実施。和食の本質や里山で暮らす人々の生活と食文化の知恵を五感で実感。その後、若狭街道の要衝・熊川宿などを見学し、全13室のスモールラグジュアリーホテル・若狭佳日(小浜市)に泊まった。
20日は高浜漁港(高浜町)でセリ見学や竹遊館(京都府長岡京市)で箸作りを体験し、宿泊先の坂のホテル京都(京都市)に。
同ホテル(全38室)はホテルニューアワジグループの施設で、清水寺の参道に建つ。土地柄、外国人の宿泊客も多い。支配人の杉本絢子さん、京滋地区統括支配人の大和俊二さんが館内の案内役を買って出た。一行は外国人への対応や食事の特徴などを聞いた後、若狭・志摩・淡路の食材を融合した日本料理を味わった。
グループの施設は市内に、侑楽京八坂(13室)と国の登録有形文化財に登録されている宇多野別邸(10室)がある。
21日は府の茶産地、和束町での茶摘み体験や三重県志摩市ではかつお節作り工程を見学・体験し、志摩観光ホテル泊。22日は海女小屋体験や伊勢神宮の見学をし、近鉄伊勢市駅で解散した。
同本部はこれまで、9月にも同様のファムツアーを実施。3社を招聘(しょうへい)し、京都市内で料理人御用達の包丁店を経営している井口庖丁本店を訪れ、包丁研ぎを実演、参加者が体験する機会を設けた。
御食国は、古代から平安時代まで、皇室や朝廷に海産物を中心にした御食料(穀類以外の副産物)を貢いだとされる国を指す。そうした歴史を持つ京都・福井・三重・兵庫の4府県が実行委を設け、事業を実施している。
【内井高弘】

客室の説明をする坂のホテル京都の杉本さん(右から2人目)




