能登はまだまだ復旧中、観光を復興の力に
2024年1月1日。最大震度7の能登半島地震が発生しました。私は、当時住んでいた名古屋から1人暮らしをしている母に年始のあいさつにと輪島市に帰省していました。地震発生時、自宅から数キロ離れた親戚宅にいました。自宅に戻る道すがら、倒壊し道をふさぐ多くの家屋、隆起したマンホール、液状化した歩道などに呆然としました。そして、夜になって燃え広がった輪島本町朝市地区。3日後、燃えつくされた街を見て、言葉を失いました。
契約していた二つの会社のスマホは自宅では電波届かず。電気は1月8日まで回復せず。水道が使えたのは3月でした。地震の後、名古屋から毎月輪島に帰省し、能登の復旧の様子を見てきました。
農業・漁業・林業といった第一次産業が中心の能登の復旧・復興には、観光業の再建が必要との思いを持ち続ける中、能登の知人より現職の誘いを受け、2026年5月に能登へUターンしました。
能登半島地震発生から約3年。現地はようやく復旧が進み、幹線道路の再舗装が行われ、ドライブも快適になりました。7月7日には、のと里山空港が「のと里山ポケモン・ウイズ・ユー空港」となり、ポケモン目当ての観光客が爆増しています。生活環境は復旧しつつありますが、観光客の受け入れ環境はまだまだです。
和倉温泉では、観光客の受け入れ可能な旅館の再開が続いています。奥能登も輪島市のルートイン輪島本館が営業再開し、少しずつ受け入れ環境が改善しています。とはいえ、奥能登ではバス1台のお客さまを受入れできる昼食箇所が数か所しかなく、観光ルートが制限されることもあります。しかし、個人・小グループの旅行は問題ありません。ぜひ、今しか見られない能登の復旧の様子を見ていただければと考えます。
地震で多くの家屋が倒壊し、現在でも多くの方々が仮設住宅での生活です。自宅を再建しようと思っても、建設・建築に携わる人がおらず、他の地域から呼び寄せようと思っても、奥能登には宿泊するところが不足しており、工事費が高騰しています。
まだまだ、奥能登は、復興とはいえない状況ですが、千里浜ドライブウェイのある口能登はすでに多くのお客さまでにぎわっています。能登半島広域観光協会としては、現在の能登の状況をより多く情報発信できるよう動いています。能登の復旧・復興に対して、観光業への期待は大きいです。ぜひ、能登に来て地元の食材や今しか見られない風景をお楽しみください。お待ちしております。

中谷氏




