衛生士登録証(サンプル)
公益社団法人全国水利用設備環境衛生協会(水利協、東京都台東区)は、協会独自の資格制度「水利用設備環境衛生士」の取得を呼び掛けている。
この資格は、水利用設備の清掃・検査・維持管理方法や補償について、適切な知識と技術を習得することで認定される。対象は日帰り温泉施設や入浴設備を有する宿泊施設で設備の保守管理業務に当たる従事者。現在、全国で450を超える宿泊施設でこの資格を取得している。
資格の取得には、協会が開催する講習を受講することが必須。講習内容は(1)水を利用する設備を起因とするレジオネラ属菌などによる感染症の基礎知識(2)同設備の清掃・検査・維持管理方法(3)協会独自のレジオネラ補償制度―など。
講習受講後に実施する修了試験の合格者には資格が与えられることに加えて、カードサイズの「水利用設備環境衛生士証」が発行される。併せて、A4サイズの「衛生士登録証」の発行も可能。旅館・ホテルのロビーやフロントに掲示して、宿泊客に安心・安全を訴求できる。
24、25年中に開催された試験の受験者数は144人で、合格率は80%前後。
レジオネラ属菌による感染症事故で近年、毎年2千人以上の感染者が報告され、ここ数年は90人前後の死亡者も発生。同事故が人々の健康にとどまらず、地域経済にまで大きな影響を及ぼしている。
過去に老舗旅館における基準値の3700倍ものレジオネラ属菌が検出された事故では、地域の産業や関連する業界でも大きな風評被害や実害が発生した。
「そのため、これからの日本経済の一翼を担う観光産業の経営安定には、『おもてなし』とともに『清潔で衛生的な環境』づくりが必須。目に見える汚れは見た目をきれいにすればよいが、目に見えない菌は見た目がきれいであっても存在している場合があり、それが人に対して害をもたらすものであれば、油断は禁物。この水利用設備環境衛生士講習会を受講することで、レジオネラに関する正しい知識を身に付けて、万全の体制でお客さまを迎え入れていただきたい」と、同協会運営指導部部長の加藤俊之氏。
次回の水利用設備環境衛生士の資格取得に向けた講習会は11月24日に日建学院・新橋校(東京都港区)で開催する。
既に申し込みの受け付が始まっている。定員は30人で、定員に達し次第、申し込みを締め切る。
受講費はテキスト、講習、試験、衛生士証発行の費用を含めて1万5千円。
企業、団体などで受講者が8人以上の場合は、希望日に全国主要都市(会場=日建学院)で開催が可能。
詳細、申し込み方法は全国水利用設備環境衛生協会のホームページに掲載されている。

加藤氏

衛生士登録証(サンプル)




