ツール・ド・九州、佐世保のクリテリウムで迫力ある走り 都市観光との連携も


佐世保で迫力のある走りを見せる選手

佐世保で迫力のある走りを見せる選手

 九州各地を舞台にした国際サイクルロードレース「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」が10月9日開幕、12日に閉幕した。4回目となる今大会には国内外18チーム、108人の選手が参加。佐賀県が新たに加わり、鹿児島県を除く九州6県で展開した。

 初日は長崎県佐世保市でクリテリウムを開催。2日目には福岡市中心部の天神が大会史上初めてフィニッシュ地点となり、国際レースを地域のにぎわいや観光振興につなげる新たな試みが注目を集めた。

 佐世保クリテリウムは昨年に続く開催。市街地に設けた周回コースを選手が30周するエキシビションレースで、選手たちが目の前を高速で駆け抜ける姿を繰り返し観戦できるのが特徴だ。

 昨年を上回る観客が集まり、ロードレースならではのスピードと迫力を間近で体感する機会となった。漫画「弱虫ペダル」の作者、渡辺航氏もイベントに参加し、競技への関心を広げた。

 クリテリウムは第1、2回大会では北九州市の小倉城を舞台に開催された。開催地ごとの特色を生かしたコース設定は、競技を身近に感じてもらうとともに、地域の魅力を発信する機会にもなる。

 今大会には、2026年ツール・ド・フランスで個人総合優勝を果たしたタデイ・ポガチャル選手が所属するUAE(アラブ首長国連邦)チームエミレーツ・XRGも参戦した。ポガチャル選手はけがのため欠場したが、同チームのイヴォ・オリヴェイラ選手が個人総合優勝を果たした。世界トップ級のチームの参加は、大会の国際的な注目度を高める要素となった。

 今大会の大きな特徴が、2日目の佐賀・福岡ステージでフィニッシュ地点を福岡市の中心部・天神に設定したことだ。

 九州最大の繁華街を国際レースの舞台とし、沿道での観戦に加え、飲食やステージイベントなども展開した。休日の中心市街地で大規模な交通規制を伴う開催は、レースの魅力を広く発信する一方、安全確保や交通への影響を抑える運営も求められる。

 大会は福岡、熊本、大分の3県を中心に始まり、長崎、宮崎、佐賀へと開催地域を広げてきた。大会名称に「がんばろう熊本」を冠し、スポーツを通じて熊本を応援する姿勢も打ち出している。

 国際的な競技力に加え、観戦機会の創出や地域の魅力発信、開催地間の連携を、いかに継続的な観光需要につなげるか。ツール・ド・九州は、九州各地を結ぶスポーツツーリズムの可能性を広げている。

 【後田大輔】

佐世保で迫力のある走りを見せる選手

佐世保で迫力のある走りを見せる選手

 
 

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒