ベトジェットは10月1日・2日、北海道千歳市で開催された「CAPA Airline Leader Summit Asia 2026」で、国際的な航空・観光業界の情報・分析機関であるCAPAから「アジア最優秀LCC/ハイブリッド・エアライン賞(Asia Low Cost/Hybrid Airline of the Year)」を受賞した。運航開始から15年を迎えたベトジェットが、戦略的な事業展開とビジネスモデルの革新性を高く評価された形だ。

ハイブリッド・エアラインモデルへの移行を加速
ベトジェットは現在、運航効率とコスト管理を基盤とするハイブリッド・エアラインモデルへの移行を進めている。
このモデルにより、乗客はより多くの運賃形態、機内設備、サービスを選択できるようになる。一方、ベトジェット自身にとっては、国際フライトネットワークのさらなる拡大が可能となる。
ベトジェットの取締役会副会長、執行副社長兼グループCFOのホ・ゴック・イェン・フォンは、受賞にあたって次のように述べた。
「ベトジェットにとってハイブリッドとは、競争力のある運賃、効率的な運航、安全性を基盤に、乗客の皆様により多くの選択肢と、より良い体験を提供することを意味します。私たちは、機材、テクノロジー、サービス体制への投資を進めています。事業の成長の一歩一歩が、お客様、株主の皆様、そしてベトジェットが結ぶ市場にとって、長期的な価値の創出につながるよう取り組んでまいります。」
日本路線は7都市を展開、大阪-ダナン線の就航も発表
ベトジェットが現在運航している日本路線は以下の通りだ。
- 東京(成田)・大阪・名古屋・福岡・広島・静岡とハノイを結ぶ直行便
- 東京(成田/羽田)および大阪とホーチミンを結ぶ直行便
さらに、大阪(関西)-ダナン線の就航も発表済み。日本市場における路線網の拡充が続いている。
エアバスA330型機によるワイドボディ機運航を拡大
ベトジェットが進めるハイブリッド・エアライン戦略の柱の一つが、エアバスA330型機によるワイドボディ機の運航規模拡大だ。
機内では、ベトナムを含む世界各国の料理から厳選された多彩なメニューを提供。乗客はレジャー、友人や親族への訪問、出張など、多様な旅行ニーズに応じて、自身に最適な運賃・サービスを選択できる。客室乗務員によるプロフェッショナルで心のこもったサービスも特徴の一つだ。
全機へのスターリンク導入計画を発表
ベトジェットは、航空機全体へ衛星インターネットサービス「スターリンク」を導入する計画を発表している。
この計画が実現すれば、乗客は機内でもシームレスにインターネットへ接続できる環境が整う。高速通信により、フライト中も仕事をしたり、家族や友人と連絡を取ったり、オンラインコンテンツを楽しんだりすることが可能となる。
MRO施設への投資とテクノロジー分野での協力拡大
乗客体験の向上にとどまらず、ベトジェットはロンタインにおける航空機整備施設への投資も進めている。
また、ベトナム国内で航空機エンジンの整備・修理・オーバーホール(MRO)能力を構築する可能性についても検討中だ。
さらに、テクノロジー、人工知能(AI)、データ、サイバーセキュリティの各分野における協力も拡大している。これらの取り組みにより、ベトジェットの技術力強化と、リソースの安定性向上を図るとともに、世界の航空バリューチェーンにおけるベトナム企業の参画拡大を支えていく方針だ。
国際評価の積み重ね、観光・貿易・投資への貢献も視野に
今回のCAPAでの受賞は、ベトジェットがこれまでに獲得してきた数々の国際的な評価に新たに加わるものだ。
ベトジェットはベトナム最大の民間航空会社として、安全性や商品の格付けを行う「AirlineRatings.com」で安全性において最高ランクとなる7つ星の評価を獲得。「Airfinance Journal」の財務・経営健全性の高い航空会社50社リストにも長年にわたり連続で選出されている。また、Skytrax、CAPA、Airline Ratingsといった業界で著名な団体からも、最も優れた格安航空会社に選出されてきた実績を持つ。
国際航空運送協会(IATA)の正会員であり、IATAの国際運航安全監査プログラム(IOSA)の認証も取得済み。安全性と経営健全性を兼ね備えた航空会社として、国際的な評価が定着している。
ベトジェットは、ハイブリッド・エアライン戦略を通じて、より多くの人が空の旅を利用できる環境を整備するとともに、乗客体験の向上とベトナムと世界を結ぶフライトネットワークの強化を目指す。これにより、観光、貿易、投資のさらなる発展にも貢献していく考えだ。





