京都市セミナー
京都市は9月10日、アドベンチャーツーリズム(AT)の考え方や国内外の最新動向、京都でのATの可能性などを探るセミナーを市内で開催、観光関連事業者ら約80人が参加した。
市は、京都ならではの歴史・文化と豊かな自然を掛け合わせた高付加価値な体験を提供するATの促進に向け、今年度、ATの市場調査や地域で活躍する観光事業者、ガイドとのネットワーク構築に取り組んでいる。
主催者を代表してあいさつした西松卓哉・観光MICE推進室長は、ATについて「自然」「アクティビティ」「文化体験」の3要素のうち二つ以上で構成されることを踏まえた上で、京都の特徴として、文化資源が豊富なことに加え、(1)市面積の約74%が森林(2)市中心部からわずかな移動でアクセス可能な広大な自然フィールドが存在する(3)若狭、比叡山、琵琶湖などにつながる―点を挙げた。
「近隣自治体と連携したATに取り組むことで、新しい京都観光の選択肢を提供したい」と意欲を示した。
日本AT協議会チーフディレクターで、JTB総合研究所研究理事の山下真輝氏が「なぜ今、ATなのか~世界の潮流と京都の可能性~」について基調講演し、京都ATの今後進めるべき施策として、(1)受け入れ環境の整備(2)人材育成(3)商品造りと流通・販売(4)ブランド・情報発信(5)広域連携―を挙げ、「買われるのは『人が案内する体験』であり、足りないのは資源ではなく、案内と見える状態」などと指摘した。
山下氏をモデレーターに、川口浩司・奥ジャパンゼネラルマネージャー、桜井麻衣子・京都市観光協会企画推進課プロモーション担当と観光コンサルタントのベーヴィック・ジョシュア氏によるパネル討論が行われた。また、参加者によるネットワーキングでは連携に向けた意見交換会も実施された。

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