エミレーツ航空は9月14日、2026年の夏季シーズンにおいて予想を上回る好調な実績を記録したと発表した。7月から8月にかけて860万人以上の旅客を輸送し、8月後半にエミレーツ航空でドバイに到着した旅客数は前年同期比7%増。冬季シーズンに向けても複数市場で堅調な予約需要が続いており、機材改修や新規路線開設など大規模な投資を加速させている。

夏季実績:搭乗率75%超、インドネシア・英国など主要路線で顕著な伸び
エミレーツ航空は2026年7月から8月にかけて、西アジア、欧州、中東、南北アメリカ、アフリカ発着路線において75%を大きく上回る搭乗率を記録した。
特にインドネシア、コートジボワール、英国の各路線で顕著な実績を示した。
8月後半だけで50万人を超える旅客がエミレーツ航空でドバイに到着し、前年同期比7%増となった。新学期を前にドバイへ戻る旅客、生活・就労を目的に新たにドバイでの生活を始める旅客、夏の終わりの休暇を楽しむためにドバイを訪れた旅客がその内訳だ。
現在の運航規模は通常水準の約93%まで回復しており、冬季旅行シーズンに向けて需要も引き続き好調だ。
プレミアムエコノミーの需要もネットワーク全体で拡大。特に南北アメリカ地域で最も高い成長を記録した。
冬季予約:南アフリカ、ブラジル、インドなど9市場で前年超え
10月下旬から始まる冬季シーズンの予約は堅調に推移している。
旅客の予約時期が出発日に近づく傾向にあるなかでも、南アフリカ、ブラジル、インド、ポルトガル、エジプト、ガーナ、コロンビア、サウジアラビア、パキスタンでは前年を上回る予約需要を記録している。
UAEにおいても、海外旅行需要は引き続き好調であり、エミレーツ航空のプレミアムな旅行市場も拡大し続けているという。
機材拡充:A350型機11機など計18機を導入、年末までにさらに6機
エミレーツ航空は2026年1月以降、新たにA350型機11機とボーイング777貨物機7機の計18機を導入した。さらに12月末までにA350型機6機の追加導入を予定している。
機材改修についても大規模に進捗している。これまでにボーイング777型機53機とA380型機51機を含む計104機の改修を完了。プレミアムエコノミーおよび最新客室仕様を提供する機材は現在137機となった。年末までには155機へ拡大する予定だ。
プレミアムエコノミーは現在90都市への路線で提供されており、年内にはパリ、デリー、ストックホルムなど新たに6都市でも提供を開始する予定となっている。
機内Wi-Fiサービスの拡充も進んでいる。現在、約50機にStarlinkを導入しており、改修プログラムと並行して高速インターネットサービスの提供をさらに拡大中だ。
業界初のU-Dreamヘッドレスト、プライバシーディバイダー付きプレミアムエコノミーシートを導入
2026年、エミレーツ航空はプロダクト面での革新的な投資を相次いで実施した。
A350型機のエコノミークラスには、業界初となるU-Dreamヘッドレストを導入。プレミアムエコノミークラスには電動シート向けのプライバシーディバイダーを採用した。これも業界初の取り組みだ。
さらに次世代型のエミレーツシグネチャーラウンジも開設。ミュンヘン、フランクフルト、マンチェスターで運営を開始している。
ネットワーク拡充:10月1日にヘルシンキ就航、日本発着は1日4便体制へ
ネットワークの拡大も着実に進む。
10月1日にはA350型機でヘルシンキ路線を新規開設する。A350型機は現在、ドバイ発着の30都市に就航しており、年末までに36都市へ拡大する予定だ。
日本では、2026年10月に成田路線を増便し、日本発着の旅客便は1日4便体制となる予定だ。
需要拡大に対応するため、複数路線で供給能力も増強する。アクラ、東京(成田)、ホーチミンシティ、ハノイ路線では1日2便体制となり、デリー路線では毎日就航する便のうち1便をA380型機へ大型化する。
A350型機は10月下旬からラルナカ、マルタ、ナイロビ、ハンブルク路線に導入され、11月にはモーリシャス路線でも展開する予定だ。改修済みボーイング777型機は10月にストックホルム路線、11月にフランクフルト路線へ投入され、最新仕様の客室をより多くの旅客に提供する。
コードシェア・インターライン提携で1,750都市へアクセス、flydubaiとの連携も深化
自社ネットワークに加え、エミレーツ航空は168のコードシェア、インターラインおよびインターモーダル提携により、さらに1,750都市へのアクセスを提供している。平均で毎日13,000人以上の旅客が提携航空会社のネットワークを利用しているという。
エミレーツ航空とflydubaiの提携も、ドバイをハブとする旅客体験を支える重要な取り組みだ。現在両社は100か国以上の214を超える都市へのアクセスを提供し、ドバイ経由で4,600以上の乗継オプションを実現している。
エミレーツ航空の旅客はflydubaiが就航する100以上の都市へ、またflydubaiの旅客はエミレーツ航空が就航する140を超える都市へアクセスできる。カトマンズ、ザンジバル、クラビ、ベオグラードは、エミレーツ航空の旅客に特に人気の高いflydubai就航地となっている。
2017年の提携開始以来、両社は統合ネットワークを通じて累計2,800万人以上の旅客にサービスを提供してきた。
flydubaiも路線拡大を継続しており、2026年4月にバングラデシュのチッタゴン、6月にリビアのベンガジ、7月にはシリアのアレッポおよびタイのバンコク(ドンムアン空港)への就航を開始。9月にはネパールのポカラにも路線を拡大した。
旅客サービス:日程変更無料化や包括的旅行補償を導入
この夏、エミレーツ航空は旅客への利便性向上に向けた施策も実施した。
ネットワーク全路線を対象とした1回無料の日程変更や、ドバイ行き航空券の日程変更無制限サービスを導入したほか、ドバイ行き航空券の払戻手数料を引き下げた。
さらに、予期せぬ渡航・運航上の影響に対応する医療補償に加え、必要に応じて宿泊施設や代替便の手配、地上サポートなどを提供する包括的な旅行補償制度を導入した。
エミレーツ航空はこうした機材・プロダクト・ネットワークへの継続的な投資と、旅客への柔軟な予約オプションおよび包括的な旅行サポートの提供が、好調な予約需要の背景にあるとしている。





