観光経済新聞社が主催する第40回「にっぽんの温泉100選」の中間集計の結果が28日にまとまった。中間集計の1位は、前回まで23年連続で1位を獲得している草津温泉(群馬県)となった。2位は下呂温泉(岐阜県)、3位は道後温泉(愛媛県)。20位以内の得票数は僅差で大きなひらきはなく、今後の投票次第で順位が入れ替わる可能性がある。投票は現在も受け付け中で、10月末に締め切る。最終結果は観光経済新聞の今年の最終号(12月14日付)で発表する。
中間集計1位の草津温泉は、日本一の自然湧出量を誇り、「泉質主義」のブランドを打ち出す。湯畑を中心に景観や施設の整備が進められ、近年、SNSなどを通じた情報発信で、若年層の集客にも成果を上げている。地域外から旅館・ホテルの参入も相次ぐ。例年同様に首都圏に本社、営業所を置く旅行会社の票を集めているとみられる。
わずかな得票差で草津温泉を追い掛けるのが下呂温泉、道後温泉など。
下呂温泉は前回、2年ぶり5回目の2位で、6年連続でトップ3圏内を維持した。温泉の管理には集中管理システムを導入し、高い品質と安定的な供給を実現している。温泉の魅力に加えてグルメ、イベントが充実。DMOである下呂温泉観光協会の施策や、温泉街にとどまらない、下呂市内の各エリアの活性化も重視した観光地域づくりが注目されている。
道後温泉は、2024年7月に道後温泉本館が約5年半ぶりに全館営業を再開した話題性などで前々回初めて2位となったが、前回は3位。古い文献での記載など「日本最古」といわれる温泉地である一方、観光DXを推進し、現代アートを生かした地域づくりも進める。著名アーティストと連携したアートプロジェクトも開催している。
10位以内では、指宿温泉(鹿児島県)が前回の8位から5位に順位を上げた。前回5位の登別温泉(北海道)は6位に位置。あわら温泉(福井県)は、前々回の23位から前回7位となり、今回の中間集計でも7位を維持している。10位には前回17位の月岡温泉(新潟県)が入っている。
11位以降では、嬉野温泉(佐賀県)が前回の21位から11位にランクアップ。霧島温泉(鹿児島県)は、32位から14位となり、大幅に順位を上げている。能登半島地震からの復興途上にある和倉温泉(石川県)は、地震以降、応援票などの根強い支持があり、前回が13位、今回の中間集計も16位に位置している。
「にっぽんの温泉100選」の最終結果を発表する観光経済新聞の12月14日付では、「5つ星の宿」を含む「人気温泉旅館ホテル250選」の結果も発表する。
◆にっぽんの温泉100選
温泉地に対する旅行者の支持、旅行会社の評価を把握するために1987年にスタート。ランキングを通じて地元関係者の地域づくりへの意識を高揚し、全国の温泉地の活性化を促すことを目的とする。
投票はJTBやKNT―CTホールディングス、日本旅行、東武トップツアーズなどの旅行会社、じゃらんnetや楽天トラベルなどのOTA、鉄道会社、航空会社、バス会社などの社員に協力を依頼。はがき、またはオンラインで7月1日から投票を受け付け。締め切りは10月31日。最終結果は12月14日付の観光経済新聞で発表する。






