ローソントラベルは15日、体験型エンタメツアー「湯学のスゝメ旅」を発売した。温泉家の北出恭子氏が監修した。ローソントラベルと北出氏が始動した、日本の温泉文化の価値向上と次世代への継承を目的とした共創型プロジェクト「温泉ガッチャ! ~湯学のスゝメ~」の一環。「湯学のスゝメ旅」は全4回シリーズで実施する。第1弾ツアーは、2026年11月14日(土)・15日(日)の1泊2日で、群馬県の草津温泉を舞台に開催する。
湯畑フィールドワークから湯守体験まで 「お湯の違いなんてわからない」人ほど驚く温泉の世界へ
ツアー名は「湯学のスゝメ旅 Vol.1 in 草津温泉」。企画・実施は株式会社ローソンエンタテインメント(本社:東京都品川区、代表取締役社長:野口 透)が担う。宿泊地は草津温泉ホテルヴィレッジで、最少催行人員は35名。
本ツアーは、温泉を「なんとなく楽しむ」から「理解して楽しむ」へと変えることをテーマに掲げる。「温泉を知る(入門)」と題した第1回の内容は、「見る」「学ぶ」「感じる」の三つの柱で構成される。
「見る」体験では、湯畑の仕組みや機能、草津温泉の歴史や文化、自然湧出する温泉の姿を現地で観察する。専門的な解説とともに、普段は見過ごしてしまう温泉の魅力を発見できる内容だ。
「学ぶ」体験では、草津温泉が生まれるメカニズム、泉質の特徴や効能、温泉サイエンスをわかりやすく解説する。実際に体験しながら、温泉好きなら知っておきたい知識を習得できる。
「感じる」体験では、まるで「利き酒」をするように源泉ポッピングをして違いを体感する。源泉ごとの温泉成分についての解説を聞いたうえで入浴し、日本酒やワインの個性を嗜むように「湯をたしなむ」という新しい楽しみ方を提案する。発表では「『お湯の違いなんてわからない』そう思っていた人ほど驚く、温泉の奥深い世界が…!」と紹介している。

主な体験内容 老舗名旅館の現役湯守・リトマス試験紙での酸性体感も
ツアーで予定している主な体験は以下の通り。
- 「合わせ湯」で有名な『大滝乃湯』のお風呂の撮影会
- 草津温泉に生息する藻「イデユコゴメ」が食べられるかを知る体験
- 温泉家・北出恭子氏と一緒に行う湯畑の知られざる秘密を知るフィールドワーク
- 老舗名旅館で現役湯守から学ぶ、受け継がれた伝統の湯守のお仕事体験
- 源泉を見学しながら草津温泉の湧出メカニズムを知る体験
- リトマス試験紙やpH測定器を用いた酸性温泉の体感
- 温泉講座および源泉比較入浴
草津温泉の関係者の協力により実現した内容であり、「本物の学びの旅」と位置づけられている。
また、ツアー後には草津温泉をスマートフォンで学べるコンテンツ「湯学のスゝメ ガッチャ(草津編)」の配信が予定されている。
参加者限定特典 認定証・限定マップ・リアルガチャ
参加者には三つの限定特典が用意されている。
一つ目は「草津通 Vol.1 自然科学編 サイエンスMAP」のプレゼント。通常は有料販売されているものを参加者全員に贈呈する。
二つ目は「湯学のスゝメ」認定証の進呈。参加者全員が対象となる。
三つ目は「湯学のスゝメ旅」限定企画として実施するリアルガチャ。温泉にちなんだプレゼントを獲得できる。
「温泉ガッチャ! ~湯学のスゝメ~」プロジェクトの背景と目的
本プロジェクトは、ローソンエンタテインメント(ローソントラベル)、グランドデザイン株式会社、スプリングラボ合同会社の3社が共同で推進する。
プロジェクト発足の背景として、日本各地の温泉地では、温泉資源の保全や担い手の確保など、地域ごとにさまざまな課題への対応が進められている現状がある。本プロジェクトは、ツアー参加者がお湯の個性や歴史・文化について理解を深めることで、「温泉を楽しみながら、温泉地を応援すること」を目指す。単に温泉地を訪れるだけでなく、知識と体験を通じて、ライフスタイルの一部として「温泉をたしなむ」という新しい体験価値への進化を目指すとしている。
「デジタル×リアル」の融合 月間400万人利用のプラットフォームも活用
本プロジェクトの特徴の一つが、デジタルとリアルの融合だ。グランドデザイン株式会社が提供するプラットフォーム「Gotcha!mall(ガッチャ!モール)」での簡単なゲームコンテンツを通じて温泉への興味を喚起し、知識を深める。そこで習得した温泉に関する事前知識を、ローソントラベルが企画するツアーに参加することで、温泉地でのリアル体験につなげる仕組みだ。「Gotcha!mall」の月間ユニークビジター数は400万人(2026年8月時点)。
ツアーを通じて参加者の温泉地への愛着が生まれ、温泉文化を長く支える人を増やすことにつなげるとしている。
各社の役割
3社の役割は明確に分担されている。
ローソンエンタテインメント(ローソントラベル)は、「湯学のスゝメ旅」エンタメツアーの企画・実施、運営、チケット販売、添乗員同行などを担う。
グランドデザイン株式会社は、「Gotcha!mall」を活用したデジタルプロモーションを担当し、対象温泉地を楽しく学べるオリジナルコンテンツの制作や、AIテクノロジーとデジタルカプセルトイによる魅力の発信と参加の後押しを行う。
スプリングラボ合同会社(温泉家・北出恭子氏)は、「泉質」を軸とした温泉地に関わる専門的な解説や監修、温泉資源を活用した周遊性の提案を担当する。「温泉ガッチャ! ~湯学のスゝメ~」のコンテンツおよびエンタメツアーを総合監修し、温泉家・講師として参画する。

温泉家・北出恭子氏
全4回シリーズの今後の開催予定
「湯学のスゝメ旅」は全4回シリーズ企画であり、各回への単独参加も可能だ。
第2回のテーマは「温泉地を読み解く(歴史文化)」で、実施時期は2027年2月頃を予定する。テーマは「温泉地はどう変遷を辿ったのか」。温泉図書館での草津温泉の歴史学習、栗生楽泉園・重監房資料館でのハンセン病の歴史学習、ベルツ博士記念館での湯治文化学習、光泉寺と温泉街の歴史見学、共同浴場での入浴文化体験などを予定している。
第3回のテーマは「温泉を感じる(身体)」で、実施時期は2027年5月頃を予定する。テーマは「身体で学ぶ、温泉の技法」。湯もみ文化体験、百年石体験、合わせ湯・湯蒸し体験、歴史上での時間湯の学習、温泉・森林浴ウェルネス体験などを予定している。
第4回のテーマは「温泉の未来を考える(統合)」で、実施時期は2027年9月頃を予定する。テーマは「温泉資源とサステナビリティ」。火山と温泉の仕組みの学習、防災・リスク管理の学習、温泉熱を活かしたまちづくりや地域インフラについての考察、環境対策の学習などを予定している。詳細はいずれも予定であり、販売価格は実施回により変動するとしている。
こんな方におすすめ
本ツアーは以下のような方を対象として挙げている。温泉の知識を身につけたい方、温泉巡りが趣味の方、草津温泉をもっと深く知りたい方、学びのある旅が好きな方、学びや体験を重視した旅をしたい方、本物志向の旅を求めている方、人や文化に触れる旅を楽しみたい方、通常の旅行では物足りない方。
ローソンエンタテインメントは今後も全国の温泉地との連携を広げ、温泉地の持続可能性に寄与できるよう、地域経済と文化への貢献を推進するとしている。




