夏の冷房装置である20度の洞窟
国際観光施設協会で省エネ診断を始めたので、8月末に浅間山山麓の旅館に伺ったときの話である。ロビーで打ち合わせを始めたが、室温は25度程度で気持ちが良い。診断目線でどのような空調をしているのかと見回しても冬用のファンヒータが片隅にあるだけで、エアコンがない。
社長が言うには、浴室につながる洞窟からの冷気で客室以外は冷房の必要がない。昨年の夏の酷暑では食堂で数日エアコンを稼働したが、そのエアコンも15年使っているので更新しないで止めたいという。
早速に赤外線カメラでロビー脇にある洞窟の温度を測ると、確かに20度を下回っていて壁は地下水か少しにじんでいる。その洞窟からの冷気をロビーや食堂に送っているという。その代わり、冬は寒く暖房費がかさむので冷房までしていたら商売にならないと話す。ロビーには薪(まき)ストーブがあり、裏山から調達する薪で暖房している。
会員向け記事です。





