石塚智之局長
8月7日付で国土交通省北海道運輸局長に就任した石塚智之氏(56)が31日、札幌市内で記者会見し、運輸交通課題への対応や観光振興についての考えを述べた。運輸交通の課題についても、安心安全の徹底や持続可能な物流の確保、交通空白地域への対応などを取り上げた。
沿線自治体との協議が膠着(こうちゃく)しているJR北海道の赤字8線区(通称・黄色線区)の問題については、「JRの経営課題であるとともに、地域の交通の在り方に関する課題でもある」。抜本的な改善方策の取りまとめ期限が迫っていることから、「関係者あげてしっかり議論を重ねていただくことが重要」とし、運輸局としても議論に参画して助言する考えを示した。
観光振興については、インバウンドを中心に観光需要の拡大が続く中で、「わが国を代表する観光地として観光立国をけん引する役割が期待されており、地域の魅力向上や誘客促進を通じ、さらなる観光振興に取り組んでいきたい」と述べ、「北海道の雄大な自然や多様な地域資源を生かしたAT(アドベンチャーツーリズム)をはじめ、地域の特色を生かした高付加価値な観光コンテンツの充実を図ることや、今冬に就航する北米2路線の活用と拡大、地方を含めた航空ネットワークの充実を、しっかり後押していきたい」などと強調した。
北海道運輸局は、これまで海外に向けた積極的なプロモーション活動を展開し、ATなど欧米からの旅行客の拡大を進めてきた。
26年度は、国際観光旅客税の引き上げに伴い、予算枠も拡大。引き続き海外客誘致に力を入れるとともに、地域の受け入れ体制の整備に向け、DMOの機能の充実、DXの推進、地域資源を生かしたコンテンツの開発、人材育成などの施策を強化。地域との連携を密にし、魅力ある観光地づくりに向けた積極的な取り組みを展開するとしている。
石塚氏は、東京都出身で早大卒。1993年に運輸省(現国土交通省)に入り、官房審議官や海上保安庁交通部長などを歴任。

石塚智之局長




