展望野天風呂 望渓の湯
世界最古の宿がリニューアル
慶雲館(川野健治郎社長、22室)は、創業が飛鳥時代の慶雲2年(705年)で、「世界最古の宿」としてギネスブックに認定されている。1997年に観光旅館としての礎を築き、以来、29年の歳月を刻んできたが、2026年3月、古くより受け継いできた湯のぬくもりはそのままに、時代に寄り添う快適さと、新たな感動に満ちた滞在を届けようと、新しい”旅籠”の形を追求し、リニューアルオープンした。
慶雲館の顔というべき展望野天風呂「望渓の湯」を改修。新装した桶風呂には、手入れの行き届いた肌触りの良い檜(ひのき)を使用。木肌は緻密で光沢があり、脂気も多く、耐水性、耐湿性に優れ、独特の木の香りが特徴だ。早川のせせらぎと川面を渡る風を感じ、晴天の日には夜空にまたたく星々を見ながら入浴できる。高温サウナを併設し、新設した水風呂には自然湧出の源泉を若干混ぜて温度管理している。

展望野天風呂 望渓の湯
地元で産出する上質な白鳳石を使用し、早川渓谷を望む渓流野天風呂「白鳳の湯」もリニューアルした。湯治宿時代の洞窟風呂を再現したほか、甲州雨畑硯(すずり)の原石である雨畑石を使用した岩盤浴を新設した。

渓流野天風呂 白鳳の湯
この他、最上階4階の展望風呂には、古代檜を浴槽に利用した「桧香の湯」と、独特の輝きを保つ石造りの「石風の湯」。貸し切り風呂は「川音」と「瀬音」の2カ所で、それぞれ15人ほどが入浴できる大きな石造りの野天風呂となっている。
自然湧出、掘削自噴を合わせて自家源泉5本を所有し、これまで通り全ての浴槽が加温・加水なしの源泉掛け流し。泉質はナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉。
館内には、歴史資料室「慶雲の歩路(かちじ)」を開設した。慶雲館の1300年余りに及ぶ歩みと旅籠文化を今に伝えている。
▽山梨県南巨摩郡早川町西山温泉。電話0556(48)2111。




