「また一人、辞めてしまった」を繰り返さない職場へ――秋保温泉「佐勘」34代目と人事の専門家が登壇、宮城県が観光人材育成セミナーを9月9日開催


 宮城県は9月9日、観光業における人材の育成・定着・人事評価をテーマにしたセミナーを仙台市で開催する。タイトルは「人が育ち、辞めない職場のつくり方~育成・定着・人事評価の実践~」。参加無料、定員は50名程度(先着順)。対面とオンラインの両方で受け付ける。

秋保温泉「佐勘」34代目が登壇

 注目は実践者講師として登壇する、株式会社ホテル佐勘 代表取締役・佐藤勘三郎氏だ。

 佐藤氏は秋保温泉「伝承千年の宿 佐勘」の34代目当主。2005年に代表取締役社長に就任し、宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長などを歴任。2018年には旅館業の発展への功績により藍綬褒章を受章した。

 長年にわたり事業を継続する中で、人材育成や組織づくり、現場の連携強化に取り組んできた人物だ。

 セミナーでは「老舗旅館・佐勘が考える 人が育ち、長く働き続けられる職場づくり」と題した実践者講義を行う。宮城を代表する老舗温泉旅館が積み重ねてきた人材育成の工夫と改善の知見を、現場の言葉で語る。

人事マネジメントの専門家も参加

 専門家講師を務めるのは、株式会社人材研究所 代表取締役社長・曽和利光氏。

 リクルート、ライフネット生命などで人事を担当した後、人事コンサル会社・人材研究所を設立した人物だ。採用・育成・評価を一体で捉える人事マネジメントの専門家として、多様な企業の人事課題に向き合ってきた知見を持つ。組織心理学の視点から、人が育ち、定着する仕組みづくりを解説する。

プログラムの詳細

 セミナーは9月9日(水)13時から15時30分まで、TKPガーデンシティ仙台(宮城県仙台市青葉区中央1-3-1 AER30階ホール30A)で開催される。

 プログラムは以下の通りだ。

  • 13:00〜13:30 専門家講義「人が育つ組織の人事マネジメント」(曽和利光氏)
  • 13:30〜14:10 実践者講義「老舗旅館・佐勘が考える 人が育ち、長く働き続けられる職場づくり」(佐藤勘三郎氏)
  • 14:10〜14:40 特別対談+Q&A「テーマ:現場で本当に機能する仕組みとは」
  • 14:40〜14:50 参加者による振り返りワーク
  • 14:50〜15:00 参加者同士の意見交換
  • 15:00〜15:30 交流会(現地参加者・希望者のみ)

 曽和氏による専門家講義に続き、佐藤氏が自社の実践を語る。その後、両者による特別対談とQ&Aが行われ、「現場で本当に機能する仕組みとは何か」について深掘りする。さらに参加者が振り返りワークと意見交換を行う構成だ。交流会は現地参加者のみが対象となる。

このセミナーで得られるもの

 宮城県が示す「このセミナーで持ち帰れること」は以下の3点だ。

  • 佐勘が人材育成や組織づくりに向き合い、重ねてきた工夫・改善のヒント
  • 人が自然と育ち定着し続ける「組織の仕組み」の作り方
  • 自社の育成・対話・評価を見直すための考え方

 単なる講義の聴講にとどまらず、参加者が自社の課題と照らし合わせながら考える時間も設けられている。

対象は宿泊・観光施設の経営者や人事担当者

 セミナーの主な対象は、宿泊・観光施設の経営者、経営幹部、人事担当者だ。現場責任者などの職員の参加も歓迎している。

 宮城県が想定する「こんな課題をお持ちの方」として、以下が挙げられている。

  • せっかく採用しても、すぐに辞めてしまう
  • 人材育成が現場任せ、人事評価の仕組みが十分でない
  • 人が育ち、長く働き続けられる職場をつくりたい

 本セミナーは宮城県内の観光に携わる事業者を対象としている。

申し込み方法と締め切り

 参加申し込みの締め切りは2026年9月7日(月)17時だ。

 WEBからの申し込みはhttps://form.run/@miyagi202602 で受け付けている。

 FAXでの申し込みも可能で、送付先はFAX:03-4333-7398。FAXで申し込む場合は、事前にメールまたは電話で事務局へ連絡が必要だ。FAX申込書には事業者名、役職・氏名、所属先住所、電話番号、メールアドレス、参加方法(現地参加またはオンライン参加)を記入する。

 問い合わせ先は観光人材育成セミナー運営事務局(株式会社やまとごころ、委託元:宮城県観光戦略課)で、担当は中原・山本。TEL:03-4333-7398、E-mail:miyagi@yamatogokoro.jp

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全6回のシリーズセミナー、今回は第2回

 今回の開催は、宮城県が今年度実施する「宮城県観光人材育成セミナー」全6回シリーズの第2回にあたる。

 宮城県経済商工観光部観光戦略課が、宿泊税を活用した施策の一環として推進する取り組みだ。インバウンドをはじめとする観光需要の急速な増加に伴い、観光業では人手不足や多様化する旅行需要への対応が課題となっている。今後さらなる観光需要の拡大が見込まれることから、観光人材の確保、育成・定着促進等を支援することで、持続的に選ばれる観光地の実現を目指す狙いだ。

 宮城県は本セミナーについて、「単なる知識の習得にとどまらず、セミナーでの学びを自施設等での具体的な改善行動へと確実につなげる『実践型人材育成』を目指す」と説明している。

 なお、本セミナーは各回完結型のため、第1回に参加していない事業者も問題なく参加できる。

シリーズ全体のスケジュール

 セミナー全6回と先進地視察2回のスケジュールは以下の通りだ。

セミナー

  • 第1回 7月13日(月) テーマ:経営・人事マネジメント(経営者・人事担当者等向け) 開催地:仙台市内(オンライン併用)
  • 第2回 9月9日(水) テーマ:経営・人事マネジメント(経営者・人事担当者等向け) 開催地:仙台市内(オンライン併用)
  • 第3回 10月13日(火) テーマ:サービス向上・高付加価値化(経営者・従業員等向け) 開催地:仙台市内(オンライン併用)
  • 第4回 11月中旬予定 テーマ:サービス向上・高付加価値化(経営者・従業員等向け)
  • 第5回 12月上旬予定 テーマ:外国人材活躍・多様性対応(外国人材・受入事業者等向け)
  • 第6回 1月下旬予定 テーマ:外国人材活躍・多様性対応(外国人材・受入事業者等向け)

先進地視察

  • 第1回 10月1日(木) テーマ:経営・人事マネジメント(第1・2回セミナーと連動) 開催地:宮城県内宿泊施設
  • 第2回 11月下旬予定 テーマ:サービス向上・高付加価値化(第3・4回セミナーと連動) 開催地:宮城県隣県宿泊施設

 次回の第3回セミナーは10月13日(火)で、テーマは「『選ばれる』施設・サービスをつくる~顧客理解とインバウンド受け入れ戦略の実践~」。自社が選ばれる理由を市場と顧客の視点から捉え直し、ターゲットに応じた受け入れ体制とサービスの方向性を戦略的に整理する内容だ。

 
 

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