【VOICE】新潟県観光文化スポーツ部 部長 新井恵氏 観光ブランドで選ばれる新潟県へ 


新井氏

「大地と雪の恩恵本当の豊かさは、新潟(ここ)にある。

 人口減少と少子高齢化が全国を上回るペースで進行する中、観光は地域づくりとともに、交流人口の拡大等を通じて地域社会を維持・発展させる重要な手段と考えている。

 本県では観光振興施策を総合的かつ計画的に実施するため「新潟県観光立県推進行動計画」を策定している。その中で目指す将来像(ビジョン)を「観光振興を通じて本県の魅力を高め、地域の賑(にぎ)わいの創出、郷土への誇りと愛着の醸成、地域経済の活性化により、持続可能な地域社会の発展を目指す」と定めている。

 このビジョン実現に向けては、国内外ともにさらなる誘客拡大が必要である。本県を訪れる価値を地域や関係者で共有し、他県と差別化を図りながら、その価値を旅行者に提供することが重要と考えている。 

 このため、令和7年3月改定の「新潟県観光立県推進行動計画」において、有識者等と議論しながら本県観光の強みや特性を掘り下げ、米、酒、雪など多様な観光資源の根底に共通する価値(コアバリュー)を新たに整理した。

 コアバリューは「大地と雪の恩恵―地域特有の地形と気候により形成された自然と、その中で育まれた人々の営み」とした。2500万年前から形成されてきた新潟の大地や雪がもたらす「山・川・海の豊かな暮らしと歴史」が、その核心をなす。

 地域の食文化を支える米・酒・海の幸、世界有数の豪雪地帯ならではの雪国文化、里山・田園の風景と生活文化、ものづくりや民芸・工芸、地域固有の祭りや風習、これらすべてが「大地と雪の恩恵」という根源的な価値から生まれたものだ。

 コアバリューを旅行者にわかりやすく表現したブランドコンセプトについては「本当の豊かさは、新潟(ここ)にある。」とした。都市化・デジタル化が加速する現代において、自然と共生する哲学、日本の原風景ともいうべき豊かさの原点が新潟にある。

 現在はこのブランドコンセプトに基づいて各種施策を展開し、国内外でブランドイメージの構築を進めている。こうした中、本県のインバウンドは過去最高の約85万人泊(令和7年)となった。引き続き、県民や関係者が本県の価値を深く理解し、発信していく好循環を生み出したい。

 今後も観光振興を通じて、地域住民が郷土への愛着・誇りを持つとともに、多くの方が訪れることで地域の賑わいが生まれ、県民や旅行者が「住んでよし、訪れてよし」を実感することができる、そのような活力に満ちた地域社会の実現に向けて取り組んでいく。


新井氏

 
 

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