Skyscanner Japan株式会社は2026年7月、関東地方と関西地方に住む旅行者の価値観の違いを明らかにする調査結果を発表した。調査では、論理的な情報比較で旅の納得感とコストパフォーマンスを最大化する新潮流「ロジタビ」(ロジカルな旅)に関する実態が浮き彫りとなった。
関東の旅行者は事前リサーチに平均5.22時間を費やす一方、関西の旅行者は旅行後に費用対効果をじっくり振り返る割合が関東の約1.8倍に達することが判明。東の「こだわり・プロセス派」と西の「実利・確実派」という、対照的な旅スタイルが明確に示された。
事前リサーチ時間、関東が関西を上回る 11時間以上の「深掘り派」は1.4倍
旅行の計画段階における情報収集時間を調査したところ、関東の平均は5.22時間、関西の平均は4.5時間となった。
さらに、事前調査に11時間以上を費やす「深掘りリサーチャー(ディープ・リサーチャー)」の割合は、関東が関西の約1.4倍に達した。関東の旅行者が出発前に入念な情報収集を行う傾向が、数字として明確に示された形だ。
旅行後の「費用対効果の振り返り」、関西が関東の1.8倍
旅行にかかったコストに対する満足度や納得感について、旅行が「終わった後」に改めて振り返る傾向を調査したところ、関西居住者の割合が関東居住者の約1.8倍にのぼることが判明した。
詳細の内訳を見ると、関東居住者では62%が「振り返る」と回答(「かなり振り返る」32%、「やや振り返る」30%)。一方、関西居住者では67%が「振り返る」と回答したが、そのうち「かなり振り返る」の割合が52%と突出して高く、「やや振り返る」は15%にとどまった。「あまり振り返らない」は関東6%・関西4%、「振り返らない」はどちらも8%だった。
宿泊を最優先とする関東、食事に最も価値を置く関西
旅行中に最もお金をかける価値があると思うものについて、東西で順位が逆転した。
関東居住者の回答は、1位が「宿泊」(33%)、2位が「食事」(29%)、3位が「体験」(23%)、4位が「買い物」(8%)、5位が「移動」(5%)という結果。関東の旅行者はホテルなどの宿泊施設を「旅のメイン投資」として位置づけ、滞在空間そのものに予算を割くスタイルが目立った。
対して関西居住者は、1位が「食事」(28%)、2位が「宿泊」(27%)、3位が「体験」(24%)、4位が「買い物」(9%)、5位が「移動」(5%)となった。食事への投資を最優先とする関西の旅行スタイルが浮き彫りとなった。
飲食店選びの基準にも東西差 SNS映え重視は関東が27%、関西は18%
飲食店・店選びの基準について、評価点(星の数)とSNS映え(写真映え)のどちらを重視するかを聞いたところ、東西で傾向が分かれた。
関東居住者では「評価点(星の数など)」を重視すると回答した割合が35%、「SNS映え(写真映えなど)」が27%、「どちらも同じくらい」が32%、「どちらも重視しない」が6%。
関西居住者では「評価点(星の数など)」が34%、「SNS映え(写真映えなど)」が18%、「どちらも同じくらい」が39%、「どちらも重視しない」が8%となった。
関西ではSNS映えを重視する割合が関東より9ポイント低く、口コミサイトなどの「星の数」を「手堅く信じる」傾向が高い実態が示された。
2026年夏の穴場旅行先10選 国内から6都市がランクイン
今回の調査と合わせ、スカイスキャナーのデータをもとに算出した「2026年夏の穴場旅行先10選」も発表された。
1位はフランスの「ナント」。芸術都市でありながら、パリやニースほど混雑せず、ゆっくりと街歩きや美食を楽しめることが評価されているとみられる。
国内からは2位に鹿児島県の「中種子」、3位に福岡県の「北九州」が続いたほか、4位「鳥取」、5位「白浜」、6位「富山」と計6都市がトップ10入りを果たした。いずれも知名度はあるものの、定番の人気観光地と比べて落ち着いた時間を過ごせる地方都市・離島という共通点がある。
海外からは7位にフィリピンの「イロイロ」、8位にクロアチアの「スプリット」、9位にノルウェーの「ベルゲン」、10位にフィリピンの「プエルト・プリンセサ」がランクイン。”知る人ぞ知る街”が並んだ形で、世界的にも”穴場旅行”の潮流が広がっていることがうかがえる。
スカイスキャナー トラベルエキスパートのコメント
Skyscanner Japan トラベルエキスパートの岡田健太郎氏は次のようにコメントしている。
「経済的な不透明感が消費行動に影響を与えるなか、旅行の『価値』はもはや単なる『最安値』ではありません。コスト、利便性、満足度のバランスを取り納得して選ぶスタイル、これこそが『ロジタビ(ロジカルな旅)』です。私たちの調査が示す通り、理想の旅にたった一つの正解はありません。旅の優先順位は、地域や世代、個人によって大きく異なり、トレンドに惑わされず自分にとって大切なものを見極める必要があります。最も賢い旅とは、単に安い旅ではなく、一人ひとりの状況や理想に最大の価値をもたらす旅なのです」
同氏はさらに続ける。「『ロジタビ』とは、旅の前、最中、そして終わった後も『この選択で間違いなかった』と自信を持てる選択をすることにほかなりません」
調査概要
今回の調査の概要は以下の通り。
- 調査タイトル:関東・関西の旅行に関する価値観調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査時期:2026年6月8日〜30日
- 調査対象:18歳以上の関東・関西居住者 1,000人
- 調査機関:OnePoll
Skyscanner Japan株式会社は2015年7月設立。本社は東京都港区。アプリはiOS・Androidに対応している。




