【にっぽんの温泉特集】指宿温泉(鹿児島県指宿市) 世界唯一の「砂むし」 南国グルメに舌鼓


昨秋リニューアルした「たまて箱温泉」

 鹿児島県薩摩半島の最南端、指宿市に湧く指宿温泉。その歴史は古く、1543年に建立された石碑「方柱板碑(ほうちゅういたび)」には「湯豊宿」の文字が刻まれており、戦国時代にはすでに豊かな湯に恵まれた地であったことがうかがえる。

 指宿温泉の代名詞ともいえるのが、海岸に自然湧出する温泉の熱を生かした「砂むし温泉」だ。浴衣姿で砂浜に寝そべり、砂掛師が手際よく全身に砂をかける。10~15分たつと、約55度ある砂の重みで体の芯から温まり、全身に汗がじわり。砂むしの発汗作用によるデトックス効果や美肌効果は一般的な温泉の3~4倍ともいわれている。天然の砂むし温泉を体験できるのは世界でも指宿だけで、波音を聞きながら身を委ね、砂むしを終えた後の爽快感は格別だ。


世界で唯一、天然の砂むし温泉を楽しめる

 市内には千カ所を超える源泉があり、その多くは天然の保湿成分「メタケイ酸」を豊富に含むことから”美人の湯”としても知られる。その豊富な湯量は、宿や共同浴場はもちろん、家庭でも温泉を楽しめるほど。市内には癒やしとレジャーを兼ね備えた温泉施設も充実し、注目を集めている。

 昨秋にリニューアルした市営温泉施設「ヘルシーランドたまて箱温泉」は二つの絶景露天風呂が名物。眼下に広がる大海原と開聞岳を一望できる和風の露天風呂と、”スヌーピー山”の愛称で知られる竹山と海を見渡せる洋風の露天風呂があり、男女日替わり制。和風の露天風呂では、湯に身を委ねると、まるで海に浮かんでいるかのようなインフィニティ景色が広がる。


昨秋リニューアルした「たまて箱温泉」

 今回のリニューアルでは、新たな泉源に掘り替え、湯量は毎分200リットルから4倍の800リットルに増加。メタケイ酸の量も増え、光の反射によっては、乳白色の湯が青みがかって見えることも。

 入浴以外の設備も充実し、温泉から立ち上る蒸気を顔に浴びる「顔湯」や、カフェスペースを新設。近隣にある山川砂むし温泉「砂湯里」との共通券(1枚2千円)を利用すれば、指宿ならではの温泉を一度に堪能できる。

 温泉につかった後は、指宿の食も堪能したい。「レトロ」と「トロピカル」、二つを組み合わせた「レトロピカル」の3種をテーマに、指宿産食材を使った「レトロピカルグルメ」は、市内23店舗の飲食店で提供。マンゴーの森が手掛ける「マンゴー白熊」は、自家農園のマンゴーをぜいたくに使った、南国らしさあふれる一品だ。


マンゴー白熊

いぶすき観光ネット


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