観光地経営人材育成「Dカレッジ」、令和8年度プログラムの募集を7月15日に開始 「観光DX検定」に中級を新設


 公益社団法人日本観光振興協会は7月15日、観光地経営人材育成プログラム「Dカレッジ」の令和8年度プログラムを公開し、同日より受講受付を開始した。令和8年度は「Dスタディ」の講座体系を拡充するとともに、「観光DX検定」に中級試験を新設するなど、地域で活躍する観光人材の育成に向けたプログラムを充実させた。

 「Dカレッジ」は、「Dスタディ」と「観光DX検定」で構成される観光地経営人材育成プログラムだ。「Dスタディ」は、観光地経営に必要な基礎知識と実践的なスキルをEラーニングで学び、DMOや観光協会などの観光地経営に役立てることを目的とする。「観光DX検定」は、地域の観光戦略をデータに基づき立案し、実行に移せる人材の育成を目指し、Eラーニングやテキストを通じて学んだうえで試験による成果確認を行い、一定の知識やスキルを有する人を認証する仕組みだ。

「Dスタディ」を大幅拡充、専門講座・地域事例シリーズを新設

 「Dスタディ」は令和8年度、従来のコース受講に加えて講座体系を大きく拡充した。

 これまで実施してきた観光庁の観光地域づくり法人の更新登録要件に対応した「実務人材コース」「中核人材コース」のコース受講に加え、観光地経営に関する学びをより深めたい人を対象として、特定のテーマを個別に学べる「専門講座」と「地域事例シリーズ」の各講座を新たに設定した。

 観光庁より「観光地域づくり法人の中核・実務人材向け研修」に選定されており、修了証が発行されるコースも用意されている。

コースラインアップと料金

 実務人材コース(コースA)は受講料33,000円(税込)で、7月より公開。所要時間は11時間強。DMO登録制度から始まり、必修7講座、観光庁DX動画、レポート提出を経て修了となる。

 中核人材向けコースは4種類が設けられており(コースB〜F)、いずれも55,000円(税込)。

  • コースB「中核人材・地域マネジメント①域内事業創出」:所要14時間強、7月公開。実務人材コース、専門講座100・101-事例、地域事例研究(かまいしDMC)を経てレポート提出・修了。

  • コースC「中核人材・組織マネジメント①組織・体制づくり」:所要14時間強、7月公開。実務人材コース、専門講座200・201-事例、地域事例研究(秩父地域おもてなし観光公社)を経てレポート提出・修了。

  • コースD「中核人材・マーケティング①地域ブランディング」:所要14時間半、7月公開。実務人材コース、専門講座300・301-事例、地域事例研究(雪国観光圏)を経てレポート提出・修了。

  • コースE「中核人材・地域マネジメント②二次交通の整備」:9月公開予定、55,000円。実務人材コース、専門講座102・103-事例、地域事例研究(ひがし北海道自然美の道DMO)を経てレポート提出・修了。

  • コースF「中核人材・組織マネジメント②財源確保・投資」:12月公開予定、55,000円。実務人材コース、専門講座202・203-事例、地域事例研究(おもてなし山形)を経てレポート提出・修了。

 各コースとも修了証が発行される。

専門講座の詳細

 専門講座は1講座あたり30分で受講でき、価格は1講座5,500円(会員価格4,950円・税込)。修了証の発行はない。

 7月公開の講座は以下の通り。

  • 講座100「高付加価値化をめざした地域のガイドとの連携」(地域マネジメントカテゴリー)

  • 講座101「単価引き上げの手法と実践」(地域マネジメントカテゴリー)

  • 講座200「DMOとしての組織マネジメント」(組織マネジメントカテゴリー)

  • 講座201「異業種からの人材の組織マネジメント術」(組織マネジメントカテゴリー)

  • 講座300「プレイスブランディングの実践」(マーケティングカテゴリー)

  • 講座301「ウェブアクセス数の向上の実践」(マーケティングカテゴリー)

 9月公開予定の講座は以下の2本。

  • 講座102「観光が先導する地域の二次交通の整備」(地域マネジメントカテゴリー)

  • 講座103「事業者からの地域交通体系の整備」(地域マネジメントカテゴリー)

 12月公開予定の講座は以下の2本。

  • 講座202「観光地域づくりにおける金融知識」(組織マネジメントカテゴリー)

  • 講座203「地域への投資を呼び込むには」(組織マネジメントカテゴリー)

 さらに11月公開予定として、観光DX関連の新規講座が4本追加される予定だ。

  • 講座400「(仮)マーケティング再定義」(観光DXカテゴリー・新規)

  • 講座401「(仮)カスタマージャーニー」(観光DXカテゴリー・新規)

  • 講座402「(仮)観光統計」(観光DXカテゴリー・新規)

  • 講座403「(仮)経済波及効果分析」(観光DXカテゴリー・新規)

地域事例シリーズの詳細

 地域事例シリーズは、専門講座2本と地域事例研究をセットにした講座群で、価格は1シリーズ22,000円(会員価格19,800円・税込)。修了証の発行はない。

 7月公開の3シリーズは以下の通り。

  • シリーズ10「地域マネジメント①域内事業創出」:講座100・101のあとに事例(かまいしDMC)を受講。

  • シリーズ20「組織マネジメント①組織・体制づくり」:講座200・201のあとに事例(秩父地域おもてなし観光公社)を受講。

  • シリーズ30「マーケティング①地域ブランディング」:講座300・301のあとに事例(雪国観光圏)を受講。

 9月公開予定のシリーズ11「地域マネジメント②二次交通の整備」は、講座102・103のあとに事例(ひがし北海道自然美の道DMO)を受講する構成で、価格は22,000円(会員価格19,800円・税込)。

 12月公開予定のシリーズ21「組織マネジメント②財源確保・投資」は、講座202・203のあとに事例(おもてなし山形)を受講する構成で、価格は22,000円(会員価格19,800円・税込)。

 なお、各動画終了後にはテストやレポート提出が実施され、各々提出・評価後に次の講座へ進む仕組みとなっている。30名以上の団体申し込みでは1割引きの団体割引が適用される。

「観光DX検定」に中級を新設、内閣府・観光庁が後援

 「観光DX検定」は令和8年度、内閣府・観光庁の後援名義を取得した。昨年度から実施している初級試験に加え、中級試験を新たに設定。事前学習用Eラーニングの料金と受験料も発表された。

 検定はIBT方式(インターネットを介して自宅や職場のPCで受験する試験方式)を採用しており、安定したインターネット環境とWebカメラ付き端末(PC・スマートフォン)があればどこからでも受験できる。

初級(一般)の構成と料金

 初級(一般)は以下の3種類から選択できる。

  • DX01「学習教材セット(Eラーニング・テキスト・実践問題)」:動画10本・A4版約80ページ、所要5時間、価格33,000円(会員価格29,700円・税込)

  • DX02「テキストのみ」:A4版約50ページ、価格3,300円(税込)

  • DX03「検定受験(多肢選択45問・IBT方式)」:60分、価格6,600円(税込)

 初級学習教材セットの実践問題は、検定受験の予行演習として活用できる。テキストはEラーニングサイト内からPDFをダウンロードする形式だ。

初級(学生)の構成と料金

 高校生、専門学校生、大学生・大学院生を対象とした学生向け料金も設定されている(学生証が必要。社会人大学生・大学院生は一般となる)。

  • DX04「学習教材セット(Eラーニング・テキスト・実践問題)」:動画10本・A4版約80ページ、所要5時間、価格22,000円(税込)

  • DX05「テキストのみ」:A4版約50ページ、価格3,300円(税込)

  • DX06「検定受験(多肢選択45問・IBT方式)」:60分、価格3,300円(税込)

新設の中級、秋開講予定

 中級は秋開講予定で、構成と料金は以下の通り。

  • DX11「学習教材セット(Eラーニング・テキスト・小テスト)」:動画8本・A4版約120ページ、所要3時間、価格44,000円(会員価格39,600円・税込)

  • DX12「検定受験(多肢選択20問予定・令和9年2月IBT方式)」:60分、価格8,800円(税込)

 中級試験の日程など試験の詳細については、令和8年9月頃に発表される予定だ。

 上級については令和9年度開講予定とされており、学習教材セット・集合研修・検定受験ともに詳細は今後案内されるとしている。

 「Dカレッジ」の主催は公益社団法人日本観光振興協会(東京都港区、会長・菰田正信氏)。運営事務局は株式会社JTB霞が関事業部内に置かれており、問い合わせはdcinfo@jtb.comで受け付けている

 
 

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒