「あさみゅー」キャラバン
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市、愛称・あさみゅー)のキャラバン隊が7月9日、東京の観光経済新聞社を訪問。18日に始まった特別展「清雅なる紙の往来~紙がつなぐ朝倉文化~」の見どころを紹介した。
来社したのは、あさみゅーの湯川直館長、田島美玖主事、福井県東京事務所の加藤菜摘子主事。
今回の特別展は、昨年12月に「越前鳥の子紙」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念して企画。朝倉治政下で越前和紙が贈答品や文書や典籍の用紙として重宝されていた事例に注目し、紙をめぐる交流を通して朝倉文化を紹介。「和歌短冊」や「伊勢物語」などの書写本の贈答や手紙のやりとりから、歴史の表舞台に現れにくい朝倉の女性たちに着目した。
目玉は、初公開となる「千載和歌集」。展示物は平安時代末期に編さんされた勅撰和歌集の写本で、上下2帖セット。良質な薄様の鳥の子紙に書かれていて、下帖の書写奥書からは朝倉当主の子女が入寺する南陽寺の依頼で書写されたものと分かる。女性たちの文化活動や当時の交流を伝える貴重な資料だ。
このほか重要文化財「印牧美次書状」や、「伊勢物語図屏風」など計62点を展示。会期中は記念講演や歌合、ワークショップなどの関連行事も一部日程で開催する。
田島主事は「戦国時代は男性にスポットが当たりがちだが、女性たちの活動を通して、一乗谷の紙の文化や朝倉文化を新たな視点で見てほしい」と来場を呼び掛けた。
観覧料は一般千円、高校生700円、小中学生400円(基本展示含む)。会期は8月30日まで。

「あさみゅー」キャラバン




