小林氏
先端技術とプロの手で徹底駆除 繁殖を未然に防ぐサービスも
ダスキン(大阪府吹田市)のターミニックス事業部は、宿泊施設に向けてトコジラミ駆除や、コバエなどの飛翔害虫を駆除するサービスを展開している。同事業部の小林誠治氏に、サービスの特長などを聞いた。
――旅館・ホテルのトコジラミ被害の現状は。
宿泊施設、一般住宅を問わずに問い合わせは多い。以前は事業所よりも一般住宅の比率が多かったが、近年では宿泊施設などの事業所の施工軒数が一般住宅と同水準となってきている。インバウンド需要が拡大し、海外旅行者から持ち込まれていることが要因の一つと考えられる。
宿泊施設で被害が拡大すると、発生した客室に加え、両隣などの客室を一定期間売り止めにして駆除をする必要がある。駆除費用もばかにならない。
施設スタッフ自らが薬剤などを使用して駆除を行うケースもあるが、従業員が自身の家にトコジラミを持ち帰り、2次被害が及ぶ可能性が大いにある。そういったことを防止するため当社のようなプロに任せることをお勧めしたい。
――昨年、宿泊施設用に再設計したトコジラミの繁殖を未然に防ぐ「トコジラミ点検・予防サービス」を開始した。
トコジラミが出てしまった段階で駆除をするのが当社のメインのサービスだが、このサービスは、トコジラミが出ていなくても定期的に点検し、薬剤を散布してその繁殖を未然に防ぐものだ。
施設の費用面などの要望を聞きながらの提案となるが、例えば、60部屋がある施設であれば、全部屋を年間4回ほど作業実施する。
要望があれば、「トコジラミ点検・予防サービス実施施設証明書」を発行する。証明書は日本語、英語、韓国語、中国語の4言語で表記されており、インバウンドが多い宿泊施設からの要望にお応えしている。
――ダスキンのトコジラミ駆除サービスの特長は。
当社サービスは、米国ターミニックス社のライセンスを取得済み。同社の先端の駆除技術を使用し、かつ、社内研修で駆除技術の習得認定を受けたプロのスタッフが徹底して駆除を行う。
併せて、薬剤だけに頼らない人と環境に配慮した駆除方法が特長だ。まずは、プロの目でトコジラミの生息を調査しながらバキュームで吸い取り、冷却剤(スノードライアイス)を噴霧し、隙間に潜むトコジラミと卵を駆除する。
その後、生息していた場所や隙間に薬剤を注入。専用トラップで生息調査を実施し、駆除作業の7~10日後に駆除効果を点検確認。そして、初回点検から約10日後に再度、駆除効果を検証する。
冷却処理などで素材や小型機器を損傷したくない、人が触れるので薬剤を散布できない、といった素材に使用できる高濃度二酸化炭素を使用した駆除方法を用意している。
――昨年、リニューアルした飛翔害虫を捕獲する「中型LED捕虫器」の特長を。
食事処やレストランの厨房はもとより、インテリア性が高く、客席にも設置できる。異物混入を防ぐ目的もあり、地域を問わず、問い合わせが増えている。
製品は、虫が好む紫外線で誘引し、粘着式のシートで捕獲する。そのため音の発生がなく、死骸も飛び散らない。LEDランプを使用しているため省電力も実現。特別な電気工事も必要なく、簡単に設置・移動できる。
――宿泊施設では、どのような場所で設置されているのか。
今までの製品は主に厨房に設置されていたが、中型LED捕虫器は宿泊施設のエントランスに設置されるケースもある。捕獲された虫が見えにくいデザイン性が評価されていると考えられる。
ほかにも、同じく床置型で、受付ロビーやエントランスでの使用に適し、有効面積が約50平方メートルの「床置型デザインLED捕虫器」なども用意している。

小林氏

トコジラミ駆除の様子

中型LED捕虫器




