先日、ある旅館経営者の方からこんなメールをいただきました。予約対応、フロント、経理、送迎―毎日シフトの穴を埋めることが、いつの間にか自分の主な仕事になっている。もちろん銀行対応やトラブル対応、地域との付き合いなど、社長にしかできない仕事もこなしてはいる。けれど、自宅と旅館を往復するだけの、メリハリのない日々が続くことに、虚しさを感じている、というのです。同業の経営者仲間に相談すると、「家業なんてそんなもの。気晴らしに旅行でも行けば」と返される。
人は、忙しさそのものには意外と耐えられます。耐えられないのは、「今年も去年と同じ」「来年も同じだと想像できてしまう」という状態です。ご相談の中にあった「このまま時が過ぎていくのがむなしい」という一言は、休息不足ではなく、仕事の意味そのものへの違和感を表しているように思います。
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