公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会(GREEN×EXPO協会、会長:筒井義信、所在地:横浜市中区)は6月30日・7月1日、パシフィコ横浜会議センターで2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の「国際参加者会議(International Participants Meeting、以下IPM)」を開催した。74か国・6国際機関、計80の国・国際機関から出展責任者が集い、参加者は約200人にのぼった。

開会式 筒井会長
来年3月開幕へ 出展責任者が一堂に
国際出展は国際博覧会の主役とも言える存在だ。GREEN×EXPO 2027の開幕まで残り9か月を切る中、各国・国際機関の出展責任者が初めて一堂に会する節目の会議となった。
1日目(6月30日)は全体セッションとして、協会側から各国・機関の出席者に対し、会場コンセプト、来場者輸送、ロジスティクス、衛生・安全対策、関係者入場証、会場内通信、キャッシュレス決済、サステナビリティ、広報・PR、銀行口座開設など、出展に必要な具体的かつ実践的な情報提供が行われた。その後、公式参加者との間で活発な意見交換が実施された。
2日目(7月1日)は、各出展タイプに応じた分科会を開催。支援プログラムの運用詳細や出展に必要な展示内装・運営等について、より詳細かつ具体的な情報が提供され、出席者からの質疑にも対応した。
「アイデアと視点が博覧会の成功を測る」 各界から祝辞相次ぐ
開会の場では、GREEN×EXPO協会の河村正人事務総長が口火を切った。
「国際参加者会議・IPMをここ横浜で開催し、GREEN×EXPO 2027に参加する全ての国・国際機関の皆様にお集まり頂いて対面で議論することにより、皆様とのコミュニケーションを更に緊密にして準備に弾みをつけたいと思っています」
ビデオメッセージで登壇した筒井義信会長は、各国の創意ある出展への期待を強調した。
「皆様の文化や技術、知恵、そして未来へのビジョンが集まることで、この博覧会はより豊かで魅力的なものになります。皆様の創意あふれる出展が、多くの来場者に感動と発見をもたらし、未来への希望を届けてくださることを大いに期待しています」
2027年国際園芸博覧会政府委員の新美潤氏は、この会議を「国際参加団体の代表者が一堂に会する初めての機会」と位置づけた上で、「イノベーション、持続可能性、そして人類と自然の調和を体現するGREEN×EXPO 2027を成功させるため、皆様の引き続きのご支援とご協力をお願い申し上げます」と述べた。

開会式 新美政府委員
博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長も登壇し、「博覧会の成功は、最終的にはその建築物や景観によってではなく、参加者がそこにもたらすアイデア、経験、そして視点によって測られます」と語った。さらに、「世界が2025年大阪・関西万博に集い、私たちの暮らしのための未来社会をどのようにデザインできるかを探求したように、2027年国際園芸博覧会は、私たちに、そのような社会を支える自然という基盤について改めて考える機会を提供します」と意義を説いた。

開会式 ケルケンツェス事務局長
大臣挨拶では、国際園芸博覧会担当の金子恭之大臣が登壇。「横浜グリーンエクスポは、花や緑はもちろん、農や食の魅力に加え、気候変動等の地球環境課題の解決等もテーマとした、新しいタイプの国際園芸博覧会です」とした上で、「本エクスポのテーマである『幸せを創る明日の風景』を皆様と共に創り上げ、その成果を世界に向けて力強く発信してまいりましょう」と呼びかけた。

大臣挨拶(園芸博)
鈴木憲和農林水産大臣は、「今回のIPMを契機として、開幕に向けた出展準備が一層円滑に進み、実り多いものとなることを心より願っております」と述べるとともに、「一人でも多くの来場者が園芸や食の魅力を再発見し、持続可能な未来について考えることができる場を、ともに作り上げていきたいと考えております」と各国・機関との連携を訴えた。

大臣挨拶(農水)
BIE事務局長と協会会長が共同記者会見 「国際出展の準備をしっかりサポート」

BIE事務局長・筒井会長
IPM 1日目の締めくくりには、ケルケンツェスBIE事務局長とGREEN×EXPO協会の河村事務総長による共同記者会見が行われた。
河村事務総長は「いよいよ、来年3月に開催の迫るGREEN×EXPO 2027に向けて、国際出展を担う公式参加者である国・国際機関の代表者・実務者が一堂に会する国際参加者会議・IPMを、本日から明日にかけて開催しています」と述べた。
現状についても言及。「公式参加者の各国・国際機関は、GREEN×EXPO 2027のテーマ『幸せを創る明日の風景(Scenery of the Future for Happiness)』を踏まえて、各国の特色ある出展を実現すべく、出展内容の具体化、展示品の検討や必要な手続き等の準備を進めているところです」とし、「このIPMの機会も活用し、公式参加国の出展準備をしっかりとサポートして、魅力あふれる国際出展の実現を目指してまいります」と力を込めた。
ウェルカムレセプションに地元首長・副大臣ら 「横浜から世界に発信」
1日目の夜にはウェルカムレセプションが開催された。横浜市の山中竹春市長は「ここ横浜は、日本の『開港の地』として、世界の多様な文化や新しい価値を受け入れ、発信し続けてきました。皆様の知恵と情熱が結集することで、本博覧会が、未来への新たな一歩を促す、希望のシンボルとなることを強く願っております」と挨拶した。「横浜市も、皆様との強いパートナーシップのもと、横浜グリーンエクスポの成功、そして持続可能な社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいります」とも述べた。

横浜市長
国土交通副大臣の酒井庸行氏は「開幕まで残り9か月を切り、準備が佳境を迎えるとともに、まちなかにはラッピングバスが走るなどグリーンエクスポムードが高まっています」と現地の盛り上がりを伝えた。また「本日、70を超える国・国際機関の皆様にご参加いただき、国際色豊かな素晴らしい庭園や展示が目に浮かぶようで、今から胸がワクワクしています。参加者が一丸となって世界に誇れるエクスポを共に創り上げていきましょう」と呼びかけた。

国土交通副大臣
農林水産副大臣の根本幸典氏は、「日本政府としましても、会場全体の準備とともに、現在、日本政府苑(Japan Pavilion and Garden)の準備を進めております」と明かした。「日本庭園やいけばな、盆栽など、日本文化の真髄をご体感いただくとともに、地球規模の環境問題などを来場する皆様に考えていただく機会を提供し、あわせて、我が国の最先端の技術や取組を、広く発信していくこととしております」と内容を紹介した。

農林水産副大臣
神奈川県の黒岩祐治知事は、「GREEN×EXPO 2027の開幕まで8か月半と迫る中、私自身が北海道から沖縄まで全国を行脚して園芸博をアピールしているところです」と精力的な活動を報告。「また、日本の伝統である折り紙でトゥンクトゥンクを作ることによって、GREEN×EXPOへの機運を高め、みんなで盛り上げていきたいと思っています。GREEN×EXPOへの来場が皆さんにとって生涯の思い出になるような、素晴らしい万博を作っていきたいと思いますので、どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします」と語った。

神奈川県知事
横浜商工会議所の上野孝会頭は、「現在、横浜全市において、市民、企業、行政が一丸となり、GREEN×EXPO 2027に向けた機運を高め、その成功を確実なものにするために取り組んでいます」と表明。「ここ横浜から、自然と人との絆、そして人同士の絆を強める力強いメッセージを世界に向けて発信できることを心から願っています」と締めくくった。

横浜商工会議所会頭
2日目は三渓園・会場でエクスカーション BIE事務局長と会長も面会
7月1日の2日目には、分科会と並行してエクスカーションも実施された。横浜への理解を深め、各参加者間の交流を促すため、三渓園と上瀬谷にあるGREEN×EXPO 2027会場の現地視察が行われた。
同日、経団連会館ではBIEのケルケンツェス事務局長とGREEN×EXPO協会の筒井義信会長との面会も実現。GREEN×EXPO 2027の意義、開幕に向けた課題への対応、BIEとの連携等について意見が交わされた。

エクスカーション
GREEN×EXPO 2027 開催概要
GREEN×EXPO 2027の正式名称は「2027年国際園芸博覧会(International Horticultural Expo 2027, Yokohama, Japan)」。開催場所は横浜市瀬谷区・旭区(旧上瀬谷通信施設)で、開催期間は2027年3月19日(金)から2027年9月26日(日)までの192日間。テーマは「幸せを創る明日の風景〜Scenery of the Future for Happiness〜」。博覧会区域は約100ha(内、会場区域80ha)で、クラスはAIPH承認・BIE認定のA1(最上位)クラス。有料来場者数は1,000万人以上を目標とする。




