【交通トレンド分析341】羽田空港の駐車場、夏休み期間中は24時間上限3400円に 鳥海高太朗


鳥海氏

 まもなく夏休みに入ることになり、旅行や帰省で羽田空港を利用する人が増える時期となった。荷物が多い家族旅行や車の方が空港まで便利な方、さらに時間が限られている方など、自家用車で空港へ向かう人も少なくない。しかし、この時期はこの数年、空港駐車場が早朝から満車となり、入庫まで数時間待ちという光景が毎年のように見られてきた。

 こうした状況を受け、羽田空港では2025年夏から秋にかけて駐車料金の見直しが駐車場別に段階的に実施された。現在は第1ターミナルのP1・P2、第2ターミナルのP3・P4、第3ターミナルのP5のいずれも、24時間あたりの上限料金は通常期2800円、多客期3400円に統一されている。改定前は通常期1530円、多客期2140円が上限だったため、通常期では約2倍、多客期でも1.5倍を超える大幅な値上げとなった。

 当初は利用者から戸惑いの声も聞かれたが、この1年間の状況を見る限り、料金改定による効果は確実に表れている。以前は週末になると、ターミナルに隣接する駐車場は朝から満車になることも珍しくなかった。しかし現在は、利用するターミナルにこだわらなければ、通常の土日であれば朝でも駐車しやすくなっている。料金を引き上げることで長期間の駐車利用が減ったことは明らかである。私自身も特に多客期は24時間上限3400円ということでちゅうちょすることも増えた。

 年々、夏休み期間中の多客期期間が長くなっており、2026年の多客期は7月10日から8月30日までの52日間設定され、この期間は24時間ごとの上限料金が3400円となるが、旅行日数が長くなるほど駐車料金の負担は大きくなり、例えば48時間で6800円、72時間で1万200円となる。3泊の旅行で1万円を超えることになる。事前に駐車料金がいくらになるのかの確認を忘れないようにしたい。

 24時間を超えた場合は上限の3400円に達するまで1時間あたり150円を加算する方式となっている。短時間利用では、最初の30分は無料で、入場から1時間までは200円、1時間以降は、8時間までについては30分あたり200円を加算という料金設定になっている。

 駐車料金の値上げによって混雑は以前より緩和されたとはいえ、夏休み期間中は出発時間帯によって満車となる可能性は十分ある。羽田空港のホームページでは、各駐車場の混雑状況がリアルタイムで公開されているので、利用当日にチェックすることをおすすめするが、料金改定から約1年が経過した今、今年の夏休みは「料金が高くなったことでどこまで混雑が減るのか」私も注目している。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
 

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