宿泊事業者向けに経営支援を行う新会社「旅館経営総合研究所」がこのほど発足した。代表取締役には古屋旅館(静岡県熱海市)の内田宗一郎社長が就き、長年の旅館経営で培った実践的なノウハウを生かし、全国の旅館・ホテル事業者に向けた経営改善や組織づくりなど総合的な支援を展開する。
近年、宿泊業界では慢性的な人材不足に加え、設備投資負担の増加やデジタル化対応など、多くの経営課題を抱えている。「特に10~35室規模の中小旅館では、大手ホテルチェーンと比べて人材や資金面で制約が大きく、地域に根差した宿泊施設であっても、持続的な成長や事業承継に課題を抱えるケースが少なくない」と同社。
特徴は、一般的な理論中心のコンサルティングではなく、実際の旅館運営の現場で成果につながった知見を体系化し、各施設の実情に合わせて実装まで伴走する支援体制にある。
主な支援内容は経営者向けの意思決定支援をはじめ、売り上げ向上施策の立案、人材採用・育成・定着に向けた組織づくり、DX導入による業務効率化、管理職やスタッフ向け研修など。金融機関や各種専門家とのネットワークを活用したパートナー紹介も行う。
「私たちが目指しているのは、宿が自ら強くなり、次の世代へ自然に受け継がれていく状態をつくること。現場で培ってきた知見を標準化し、再現可能な形で提供することで、全国に『小さくても強い宿』を増やしていきたい」と内田代表。




